内容説明
トナカイは空から落ち、トロルは怒り…サンタクロース、大ピンチ!アメリアはプレゼントよりもはるかに大切な願いごとをしていた。それなのに、その年のクリスマスはこなかった。ファーザー・クリスマスが、子どもたちを訪れる準備をしているあいだに、大変なことが起こっていたのだ。どきどきのクリスマス・ストーリー、決定版!
著者等紹介
ヘイグ,マット[ヘイグ,マット] [Haig,Matt]
イギリスの作家。大人向けの作品に、『今日から地球人』(早川書房)などの小説やビジネス書がある。児童書作品で、ブルー・ピーター・ブック賞、ネスレ子どもの本賞金賞を受賞
モルド,クリス[モルド,クリス] [Mould,Chris]
イギリスの作家、イラストレーター。文と絵の両方を手がけた作品を多数発表するほか、『ガチャガチャゆうれい』(ほるぷ出版)など多くの子どもの本のイラストも担当し、ノッティンガム・チルドレンズ・ブック賞を受賞
杉本詠美[スギモトエミ]
広島県出身。広島大学文学部卒。おもな訳書に、『テンプル・グランディン 自閉症と生きる』(汐文社、第63回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
116
あれ?と思うところがあると思ったら、続篇だったからなのか。なるほど。ヴィクトリア女王にディケンズ、エルフ、トロル…、イギリスを代表する者たちが勢ぞろいして話を持ち上げる。心あたたまる話ではあるが、他にクリスマスで読む本があるなら、そちらを読んでみるのがいいかも、と思います(^_^;2017/12/24
かもめ通信
18
原題は“The Girl Who Saved Christmas” 『クリスマスとよばれた男の子』の続編だ。世界中の子どもたちに一夜のうちにプレゼントを配って回るサンタクロースも楽じゃない!次から次へと事件が起きるし、エルフにピクシー、トロルに、いい人間に悪い人間、はてはディケンズやヴィクトリア女王まで登場するまさにクリスマスにふさわしい賑やかな物語。前作同様、ちょっぴり不気味ではあるがユーモアたっぷりのふんだんな挿絵とともにやまねこ翻訳クラブの杉本詠美さんによる読みやすくリズムカルな文体が楽しい1冊。 2017/12/25
花林糖
11
図書館のクリスマスコーナーで見かけて手に取った本。『クリスマスと呼ばれた男の子』の一年後の物語。ファーザー・クリスマスの住むエルフヘルムと、ロンドンの救貧院に捕らわれたアメリアの話が交差する形で話が展開し、ディケンズやヴィクトリア女王まで登場。救貧院のまかない婦のメアリーとエルフのリトル・メムがお気に入り。2019/12/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
クリスマスは世界を救うシリーズ第2巻。サンタクロース(ファーザー・クリスマス)になったニコラスのおはなしから1年後。 一番最初にサンタを信じた少女アメリアは、 今年も懸命にクリスマスの願いごと、母さんの具合が良くなりますようにと。なのにニコラスは現れなかった…。アメリアを待っていたのは救貧院での苦しい毎日だった。実はニコラスが暮らすエルフの世界にも大変な事件が…。ニコラスはまたサンタクロースとして活躍できるのか?2020/01/06
Miho
7
舞台のエルフ村ではお金がチョコレートでできている。ファーザー・クリスマスが、クリスマス前にストレスからチョコを食べ過ぎたせいで口座からお金がなくなってしまう、というところにぷぷっと吹き出してしまったけど、これが伏線だったなんて!最高。2021/12/26