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内容説明
しなやかな肉体と明晰な頭脳をもつ少女、ルミッキ。他人には関わらない主義の彼女は、高校でも異色の存在だ。だが、暗室で血の染みのついた札束を目撃した瞬間から、クラスメートもろとも犯罪事件に巻き込まれる。汚職、ドラッグ、殺人―謎の“白熊”の存在。標的となったルミッキは、正体不明の相手を出し抜かなければならない。事件の謎とともに、彼女の封印された過去が解き明かされていく!北欧ミステリー3部作、日本上陸!トペリウス賞受賞作家、初邦訳。
著者等紹介
シムッカ,サラ[シムッカ,サラ] [Simukka,Salla]
1981年生まれ。作家、翻訳家。“J¨aljall¨a”と続編“Toisaalla”(未邦訳)で2013年トペリウス賞を受賞し、注目を集める。おもにヤングアダルト向けの作品を執筆し、スウェーデン語で書かれた小説や児童書、戯曲を精力的にフィンランド語に翻訳している。また、書評の執筆や文芸誌の編集にも携わるなど、多彩な経歴を持つ。フィンランドのタンペレ市に在住
古市真由美[フルイチマユミ]
フィンランド語翻訳者。茨城大学人文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
104
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』にて紹介されていた作品。フィンランドのヤングアダルト向け作品だが、さすが金原瑞人さんか紹介するだけあって、少女のひみつを抱えた孤独な心模様の描写が魅力的。思春期の脆さと傷つきやすさ、そして強さに、エールを送りながら読み終えた。三部まで出ているので、続けてよもう。2020/11/28
mocha
101
ルミッキ〈白雪姫〉という名を持つ少女が事件に巻き込まれ、疾走する6日間。雪、血、闇、白赤黒の世界に浸った。現在進行形の危険よりも、クールでタフな少女の過去が気になる。それにしてもフィンランドの冬はとんでもなく寒そうだ。2017/05/28
星落秋風五丈原
45
3部作の第一作で導入篇。フィンランドの白雪姫は、血の付いた札を目の前にしてもなぜか動じない。「誰とも何とも関わりたくない」と言いながら好奇心を抑えられず、どんどん核心に迫って行くルミッキ。断片的に紹介される過去に何か原因があるようだ。時折挿入される本当の白雪姫のストーリーとどうリンクしていくのか。2016/09/14
mntmt
19
フィンランドのミステリー。独特な雰囲気。クールでダーク。白雪姫がモチーフになっています。主人公のルミッキがミステリアスで、クールで、カッコイイ。三部作:①が赤で②が白、③が黒。早く②が読みたい。(図書館で順番待ち中)2016/01/08
ほちょこ
15
久しぶりに北欧ミステリ。ん?ミステリ??ラーソンのリスベットをリスペクト(早口言葉?)するのは主人公ではなく、作者本人のような気がする。北欧版YA本ぽい3部作。3部作YAといえば、先日読んだバリー・ライガのシリアルキラーだが、それよりもずっとユルい。2016/09/21