内容説明
ねえねえ、絵かきさん、この電車はどこへいくの?スケッチからカラフルな物語ができあがっていくユニークな絵本。
著者等紹介
シェーラー,カトリーン[シェーラー,カトリーン] [Sch¨arer,Kathrin]
1969年スイス・バーゼル生まれ。バーゼル造形大学で学び、美術の教師となる。言語障害の子どもたちに美術を教えながら、イラストレーターとしても活躍。『ヨハンナの電車のたび』で2011年スイスの児童青年文学賞を受賞。2012年国際アンデルセン賞、2014年アストリッド・リンドグレーン記念文学賞にノミネートされた
松永美穂[マツナガミホ]
1958年愛知県生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門はドイツ語圏の現代文学・翻訳論・ジェンダー論。毎日出版文化賞特別賞受賞(2000年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
104
作家と絵本のキャラクターが相談しながらストーリーを進めていく構成が面白い。はじめに電車の絵を描いて、それぞれの車両には動物たちが乗っている。元気が良いぶたさんは、いろんな注文を伝えてくる。作者のくせに私の名前も知らないの? 裸は嫌だ、きれいなシャツが着たい。前の場面に戻ってよ……。誰か遊びに来ないかな……いやいや、こんなのやだ……うん、すてき♪ じゃ、バイバイ。実際の創作がこんな様子で進むかどうかはともかく、自分の子どもか、友だちのようにキャラクターと接する作者の視線がやさしい。2014年6月初版。2016/08/13
KAZOO
67
スケッチから一つの絵本が紡ぎだされる過程が書かれています。最初は鉛筆の単色ですが主人公やほかの動物が出てくるとカラフルになってきます。また紙の大きさをバラバラにしてうまく作られています。結構楽しい本ですが、なぜこの本を読もうかと思ったのかすっかり忘れてしまいました。2015/06/16
メタボン
36
☆☆☆☆☆ すごく良く出来たメタ絵本。前のページに戻ってストーリーを修正する様子まで描かれていて、絵本創作の臨場感が伝わってくる。お話を絵本の中のキャラクターと一緒に作っていくという発想が面白い。ヨハンナとヨナタンのぶたカップルがほほえましい。2015/12/23
小夜風
32
【図書館】わぁっ♪こんな作りの絵本、見たことない!表紙を開いたら「ん?」ってなります。だって今まさに作者さんが絵を描いてお話を作っているところなんですもの♪まるで作者さんと身体が重なっているような不思議な感覚でした。面白かったです♪2014/09/04
anne@灯れ松明の火
26
新刊棚で。表紙はちょっと地味な感じだが、今までにない発想、展開で、仕掛けまであって、楽しい。作家が登場人物と話しながら、お話を進めていく。こんな絵本もあるんだなあと驚いた。2014/07/11