内容説明
たぐいまれなる才能をもった少年、ラフェアロ・サンティは、はやくに両親を亡くしましたが、絵画を通して、深い悲しみを優美さにかえる方法をみいだしました。1483年にイタリアのウルビーノで生まれてから、1520年にローマで短い生涯をとじるまで、永遠の美しさをもつ数々の作品をこの世界にのこしました。
著者等紹介
チンクエッティ,ニコラ[チンクエッティ,ニコラ] [Cinquetti,Nicola]
1965年、イタリア・ヴェローナ生まれ。大学で哲学と教育学を学ぶ。中学校で歴史と哲学を教えるかたわら、児童書の執筆を多数手がける
ランドマン,ビンバ[ランドマン,ビンバ] [Landmann,Bimba]
1968年、イタリア・ミラノ生まれ。ミラノのブレア美術アカデミーを卒業。『ジェットという名の少年 羊がかなえてくれた夢』(西村書店)で、第6回日本絵本賞翻訳絵本賞を受賞
青柳正規[アオヤギマサノリ]
1944年、大連生まれ。東京大学副学長を経て、現在、独立行政法人国立美術館理事長、国立西洋美術館館長、日本学士院会員。2006年に紫綬褒章、2011年にNHK放送文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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宇宙猫
21
★★★ 図書館で予約しておいたら絵本だったのでビックリ。絵本だけにラファエロのことが分かりやすく書かれていて色使いも素敵。ラファエロって暗い色合いの肖像画のイメージが強かったんだけど、美術館でフレスコ画は見られないからと気付いた。そういえばフレスコ画で有名な人だったんだ。2015/10/07
もっちゃか
12
ラファエロの生涯を、実際の作品を盛り込みながら紹介。物語として読もうと思うとちょっと文章が退屈な印象ですが、ストーリー性のある素晴らしい絵なので、先に文をさらっと読んで内容を理解してから、じっくり絵を堪能して楽しみました。作中で実際に紹介されている様々な作品を、もっと大きくもっと詳しく見てみたいと思いました。2013/05/07
いっちゃん
10
このシリーズ面白い。ミケランジェロの天井の絵が除き見られていたなんて、面白すぎるんやけど、フィクションかなぁ?有名な画家が、同じ時代を生きていたことを想像するだけで、ワクワクする。2015/09/08
aisu
9
イタリアの絵本についての講座での紹介本。存在は知ってたけど、そのうち図書館で探すかな〜と思いつつ長い間放置してたが、講座で翻訳の素晴らしさに感動し、勢いで日本語版とイタリア語版を買っちゃったけど、イタリア語版を読める日は自分に来るのか…^^;また、講座で本のイラスト作家さんが紹介されていて、それにも興味を持った(ランドマン)。大判の絵本だが、ラファエロの生涯、結構文章が多いので、少し大きい子向けかな。2020/05/10
ochatomo
6
アートな絵本シリーズ レオナルドとミケランジェロとともに3大巨匠に称えられるラファエロは宮廷画家の父をもち、英才教育を受けつつも両親と早くに死別し、故郷を離れてたくさんの仕事に恵まれたが、独身のまま37歳で早逝 この絵本だけでは伝記としてわかりにくいが、幼い頃のエピソードは興味深い またフレスコ画傑作「アテナイの学堂」には同時代に生きた3大巨匠が揃ってモデルとして描かれていると知った 元本2012年 2013刊 2018/11/25
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