内容説明
1822年のクリスマス・イブ、子供たちの前で一篇の詩が読まれました。それは翌年12月に、作者名のないまま新聞に載り、やがて世界じゅうにひろまりました。そしてこの詩から、今のサンタ・クロースのイメージができあがったのです。有名な詩に、国際アンデルセン賞受賞画家の魅惑的なイラストがついた絵本、本邦初の韻文訳で登場。
著者等紹介
ムーア,クレメント・C.[ムーア,クレメントC.][Moore,Clement C.]
1779‐1863年。アメリカの神学者であり、コロンビア・カレッジ(現コロンビア大学)の東洋・ギリシア文学教授。ニューヨーク市に生まれ、当地で最も裕福かつ教養ゆたかな人物の一人として知られていた
イングペン,ロバート[イングペン,ロバート][Ingpen,Robert]
1936年、オーストラリアのヴィクトリア州ジーロング生まれ。王立メルボルン工科大学でイラストレーションとブックデザインを学ぶ。1986年に国際アンデルセン賞を受賞するなど、世界的に知られた絵本作家・挿絵画家で、手がけた作品は100冊以上にのぼる
柳瀬尚紀[ヤナセナオキ]
1943年、北海道根室市生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。英文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
116
クリスマスの夜のできごと。雪が降るクリスマスの夜にトナカイに乗った聖ニコラス(サンタクロース)がやってくるのです。ふさふさの髭を生やし、真っ赤な帽子と洋服を着て、愛嬌たっぷりのサンタクロースは、まさしく僕らが夢に描いたそのままの姿で登場します。そして、煙突から下りて子どもたちにプレゼントを置いていきます。すでに誰もが知っているサンタのお話ですが…。なんだか、郷愁というか、懐古というか、言葉にできないこみあげる感情が湧いてくるのです。2014/10/10
greenish 🌿
53
サンタクロースが今の姿になったのは、1823年12月アメリカの新聞に載った一篇の詩から。“The Night Before Christmas”として知られる詩と、印象的な絵と日本語で贈るクリスマス絵本 ---クレメント・C・ムーアの詩の韻文訳が耳に心地よく、ロバート・イングペンの点描画のようなイラストに目が釘付けです。 《瞳がきらきら、笑窪はおちゃめ、頬は二輪の薔薇の花、鼻は熟れた桜んぼう・・・》 優しくて茶目っ気のある聖ニコラスの表情。まるで大きな愛に包まれているかのような素敵な一冊です。 2013/12/21
ume 改め saryo
29
表紙に魅かれて手に取ってみました。 最後までこの美しさを保っていました。 静けさの中、何かを期待させる、寒く静かなイブの夜を美しく描いたいます。 誌もとてもいいですね(*^0^*)/2013/12/21
小夜風
28
【図書館】またまた「The Night Before Christmas」の絵本。ロバート・イングペンさんの美しい絵にうわぁって歓声をあげてしまいました。文はとても古典的に書かれていて、元の詩はこんな感じだったのかもって思いました。聖ニコラスがとってもキュートで、おちゃめで可愛いです♪今まで読んできた「The Night Before Christmas」の絵本の中でも特に好きかもです♪2015/03/20
Maiラピ
28
1822年のクリスマス・イブ、子供たちの前で一篇の詩が読まれました。それは翌年12月に、作者名のないまま新聞に載り、やがて世界じゅうにひろまりました。そしてこの詩から、今のサンタ・クロースのイメージができあがったのです。想像にぴったりのサンタクロースにこの絵本で出会えます。2011/12/20