内容説明
主人公メアリは両親をなくし、イギリスのおじの屋敷へ引き取られる。人のぬくもりにふれ、美しい自然に囲まれているうちに、閉ざされていた心は、生き生きとした成長をとげていく。メアリ、病弱なコリン、動物と話しができるディコン…3人の子どものひたむきさが、大人たちの心をも癒していく感動の物語。
著者等紹介
バーネット[Burnett,Ftances Hodgson]
イギリスで生まれ、のちのアメリカに帰化した小説家、児童文学作家。イングランド北部で、裕福な商人の家に生まれたが、3歳で父を失い、その後母が引き継いだ家業が傾き、親類を頼って一家でアメリカへ移住。20歳の時に母が死んで、家計のために文章を書くようになった。『小公子』(1885)『小公女』(1902)はあまりにも有名で、日本でもその名を知らない人のいない児童文学の定番となっている。『秘密の花園』(1911)は、現在多くの批評家から「20世紀の代表作」の一つとされている
ラスト,グラハム[Rust,Graham]
1942年生まれ。ロンドンとニューヨークの美術学校で学ぶ。現在、イギリスでもっとも優れた壁画家、造形美術家と評価されている
野沢佳織[ノザワカオリ]
1961年東京生まれ。翻訳家。上智大学文学部英文科卒業。訳書に『バビロン行きの夜行列車』『メサイア』『アレックスとゆあれいたち』ほか
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カフカ
53
暗くて寒い冬から明るくて暖かな春に季節がめぐるように、雨上がりに温かく柔らかくなった土から新たな命が芽吹くように、少年と少女たちが生まれ変わる物語。読み終えると、外へ出て新たに芽吹いた生命を探しに行きたくなります。私にとって大切な本になりました。2024/02/27
はる
10
小学生の時に大好きだった本。図書館で何度も借りて読んでいていつか自分の本に出来たらいいのにと思っていました💭大人になって嬉しいことの一つは好きな本を好きなだけ(本にかかるお金は気にしない!笑)買えるようになったこと。かわいげのない周りの大人から散々な言われようのメアリが自然とともに健やかな子どもとして成長していく姿は暖かい気持ちにさせてくれる。一日中暇さえあれば外に出て遊んでた子供時代が懐かしく、自然を感じたくなる。出てくるご飯やおやつも美味しそうで魅力的👒🐿2025/02/09
リリパス
1
いろんなキャラが出てくる、とても素敵な、お話しでした。2023/08/17
earlgray
1
自分の中の「読んだことがない名作(「"文学少女"のグルメな図書ガイド」収録作)を読んでみよう」シリーズ第2弾。昔、アニメかなにかでやっていて、タイトルだけは知っていた。すごく穏やかでやさしい本。読んでよかったと思うと同時に、子どもの時に読んでなかったことを後悔した。2010/12/28
がる
1
子どもの頃読んだのだけれど、ストーリーをほとんど覚えていなくて読んで見ました。大好きな1冊になりました。2010/02/11
-
- 和書
- 現代経済学の直観的方法