内容説明
科学者ケイト・フィーロらを乗せた調査船が北極海で発見した未曽有の規模の氷山、その中深くには、ひとりの男が氷漬けになっていた―。富と名声を追い求める傲慢な研究所所長、スクープを狙う雑誌記者、「凍った男」の蘇生を神への冒涜と考える狂信的な抗議団体、甦った男の生を長引かせるため研究を重ねる科学者たちの、欲望と思惑の渦まく世界が、長い眠りから覚めた男を待ち受けていた。科学の倫理性、人生の意味、そして愛の本質を問う、サイエンス・ロマンの傑作!
著者等紹介
キールナン,スティーブン・P.[キールナン,スティーブンP.] [Kiernan,Stephen P.]
ニューヨーク州ニュートンビル生まれ。ミドルベリー大学を卒業後、ジョンズ・ホプキンズ大学とアイオワ大学の創作科で修士号を取得。二十年以上のキャリアをもつジャーナリストとして、ブレックナー・センターの報道の自由賞、言論の自由に貢献した業績に与えられるエドワード・ウィリス・スクリプス賞、ジョージ・ポルク賞など、多くの受賞歴がある。ノンフィクションを二冊書いており、『長い眠り』ははじめての小説となる。バーモント州でふたりの息子と暮らす
川野太郎[カワノタロウ]
熊本県生まれ。早稲田大学文学研究科現代文芸コース修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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