囀る魚

個数:

囀る魚

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784890137268
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

出版社内容情報

アテネの古い書店に迷い込んだヤニスは女店主リオとの本談義に夢中になるが…。現実と虚構と謎が織り込まれた本好きのための物語。ドイツを代表する語り部作家ラフィク・シャミも愛する
アンドレアス・セシェが贈る、本好きのための物語。

無類の本好きにして内気な青年ヤニスはアテネの旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女主人リオに出会う。本を熟知する彼女にいざなわれ、果てしない本の愉しみを分かち合う喜びに熱中するヤニスだったが、それも束の間、リオはふいに消息を絶つ。彼女は、本当はいったいだれなのだろう。手がかりを探すヤニスが辿り着いた世界とは? 
ちりばめられた実在の書物の数々、作家たちの逸話、古典の断片。現実と虚構と謎とが織り込まれ、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

<本書あとがきより>
主人公ヤニスは他人には思えない。
本棚の並びまでぼくの本棚を見ているようなのだ。
翻訳家・酒寄進一さん

<推薦の言葉>
前編に満ち溢れた知的な刺激。これぞまさに文学の力!
読むものを惹きつけて離さない、不思議な魔法のような魅力がここにある。
(三省堂書店 営業企画室 内田剛さん)

<海外の書評>
アンドレアス・セシェの傑作小説では読書の喜びを満喫できる。『囀る魚』では含蓄に富んだ文学談義が楽しめる。いままで読んだことのないものが読め、いままで考えたこともないことが考えられる。言葉に心震える発見もある。
(ニュルンベルガー・ナーハリヒテン紙)

アンドレアス・セシェはリサーチされた現実と虚構をないまぜにし、ジャーナリストの手法をスリリングな謎解きと見事に融合させ、冒険に満ちた世界を情感たっぷりに描いている。
(シュヴァービッシェ・ポスト紙)

読みだしたらやめられない本というものがある。文学が好きなら、この詩情にあふれたこの小さな小説をきっと愛するだろう。
(メーディエンプロフィーレ)

Andreas S?ch?[アンドレアス セシェ]
【アンドレアス・セシェ】
1968年生まれ。大学で政治学、法学、メディア学を学ぶ。ジャーナリストであり、新聞社で働いた経験がある。ミュンヘンの科学雑誌の編集者を数年間つとめた後、デュッセルドルフ近郊にある故郷へ戻り、パートナーと田舎に暮らしながら小説を書いている。日本を頻繁に旅行し、東京、京都、日本文化に魅了される。作品は本書のほかに、京都の庭にインスパイアされて書いた『ナミコとささやき声』、『蝉時雨の刻』がある(ともに小社より刊行予定)。

酒寄進一[サカヨリ シンイチ]
【酒寄 進一】
1958年茨城県生まれ。和光大学教授・ドイツ文学翻訳家。
主な訳書にシーラッハ『犯罪』『罪悪』『コリー二事件』『禁忌』『カールの降誕祭』、ノイハウス『白雪姫には死んでもらう』、クッチャー『濡れた魚』、グルーバー『月の夜は暗く』、ギルバース『ゲルマニア』、マイヤー『魔人の地』、イーザウ『盗まれた記憶の博物館』など。

内容説明

内気な青年ヤニスはアテネ旧市街の古びた書店に迷い込み、神秘的な女店主リオに出会う。めくるめく読書の愉しみ、本の構造の不思議、古典の断片―ふたりの会話が尽きることはない。しかし、それも束の間、リオはふいに消息を絶つ。彼女は本当はいったいだれなのだろう。手がかりを探すヤニスが辿り着いた世界とは?現実と虚構と謎を織り込み、読む者を不思議な読後感へと誘うエブリデイ・ファンタジー。

著者等紹介

セシェ,アンドレアス[セシェ,アンドレアス] [S´ech´e,Andreas]
1968年生まれ。大学で政治学、法学、メディア学を学ぶ。ジャーナリストであり、新聞社で働いた経験がある。ミュンヘンの科学雑誌の編集者を数年間つとめた後、デュッセルドルフ近郊にある故郷へ戻り、パートナーと田舎に暮らしながら小説を書いている。日本を頻繁に旅行し、東京、京都、日本文化に魅了される

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年茨城県生まれ。和光大学教授・ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

136
本好きにはたまらない北欧のファンタジー。内気な青年ヤニスは、神秘的な雰囲気を持つ女性リオに出会って、本をめぐる冒険の旅に出る。紙の本が持っている魅力が詩的に描かれ、読んでいると本好きで良かったと改めて思えた。本についての薀蓄が織り込まれているので、それを読む楽しみもある。例えば1907年は井上靖が生まれて、ジョイスが『室内楽』を発表した歳であることが分かった。ミステリ的な要素もあり、結末でリオの正体が明かされる。本の世界は全て繋がっており、その繋がりは人の人生を変えうる力を持っていると信じたくなった。2018/09/15

紅はこべ

130
読み手が書き手にと変化し成長する一種のメタモルフォーゼ譚か。アーサーとリオとエインの正体にびっくり。独裁者が書物を検閲する理由に納得。今の日本も、ある本の出版差し止め判決のニュースとか見ると、そんな世界になりそう。ヤニスはフィクションと現実を混同しすぎているな。コナン・ドイルとセルバンテスの逸話も知らなかったので、驚き。2017/01/08

mii22.

77
本好き、空想好きな人のための物語。子供の頃、物語と現実の世界の境界なく読書を楽しんだ時のような高揚感を味わった。物語を紡ぐということ、恋に落ちるということ、それは冒険の始まり、それは想像の世界の扉を開こうとすることだ。ラブストーリーでありファンタジーでありミステリでありもっと欲張った物語でもあり、本の持つ奇跡のような力や素晴らしさを伝えてくれる物語で面白かった。2020/05/12

ケロリーヌ@ベルばら同盟

56
【第186回海外作品読書会】燈火に朧げに浮かび上がる書架とタイトル、物語の出だしの一文に心を摑まれ、手に取った作品。アテネの旧市街の迷路のような小路に佇む古書店。書物をこよなく愛する作家志望の若者と、謎めいた美しい古書店主を軸に展開する、めくるめく読書の愉しみ。本の「扉」は物語に入る為に、それとも物語から出る為に開かれるのか?あまねく命の源である大海原を波立たせる幾億の物語。書物が天地創造に等しいのであるならば、この世は最高の本…。数多の至言と、古今東西の名作への考察。読書好きを捉えて離さぬ至福の一冊。 2021/08/15

ゆかーん

54
鳥は囀るが魚は囀らない。そんな定義を覆す発想を秘めているのが『囀る魚』。物語を生み出す力には、型にはまったルールは存在せず、自分の好きなように思ったことを書く。そこから、物語の魅力は生まれるのだということを学びました。主人公のヤニスが恋した書店員リオの正体は、物語を美しく彩る女神…。文豪達の物語を魅力的に引き出す、彼女の存在は大きいです!今ある名作の殆どが、彼女の力によって完成したのだと想像するとワクワクします!本の読み方、感じ方、楽しみ方を教えてくれる、哲学書のような魅力を感じる神秘的な本でした。2016/09/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10902347
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品