内容説明
その偉大さゆえに、しばしば伝記作家たちにより誇大評価され、ゆがめられてきたピカソ像。それらをフランス美術界の精鋭P・カバンヌが、冷静に問い直し検証。実際に取材して集められた証言の数々、生き生きとした会話の再現により浮かび上がる、みずみずしい真実のピカソ伝。
目次
画家の幼年時代(一八八一‐一八九五)
修業時代(一八九五‐一九〇一)
青色の人生(一九〇一‐一九〇四)
モンマルトルと「洗濯船」(一九〇四‐一九〇七)
「運転士への話しかけ厳禁」(一九〇七‐一九〇九)
「変わりゆく私を見てくれ…」(一九〇九‐一九一二)
「ラ・ポー・ド・ルルス」の競売(一九一二‐一九一四)
舞台と新たな恋のはじまり(一九一五‐一九一七)
「ムッシュウ・アングル」(一九一七‐一九一八)
万人向けの画家(一九一九‐一九二一)〔ほか〕
著者等紹介
カバンヌ,ピエール[カバンヌ,ピエール][Cabanne,Pierre]
1921年、ムードン生まれ。フランスの美術批評家、ジャーナリスト、作家。国立高等装飾美術学校の教授も務める。ジャーナリストとしては『コンバ』紙、『ル・マタン』紙に多くの美術批評を執筆、ラジオ放送局「フランス・キュルテュール」の仕事にも携わる。ゴッホ、ルーベンス、フェルメール、アール・デコ、ロートレック、デュシャンなどの作家の個人研究に関する書籍のほか、中世~20世紀の蒐集家に関する書籍、美術館のガイドブックなどの執筆、美術事典の編纂にも関わる。2007年、カルカソンヌで死去
中村隆夫[ナカムラタカオ]
1954年、東京生まれ。上智大学文学部フランス文学科卒業、慶應義塾大学大学院美学美術史修士課程修了。滋賀県立近代美術館、毎日新聞社、Bunkamuraザ・ミュージアムなどを経て、多摩美術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。