目次
老いの神話(老いの否認と「問題」としての高齢者;老いの二面性;若さにとらわれて)
名前のない強さ(なぜ女性は男性より長生きで、豊かな老いをすごすのか;若者の男らしさを越えて)
仕事と愛の新たな広がり(退職のバラドクス;人間らしい仕事の選択;新たな親密さを求めて;限界に挑戦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
呑司 ゛クリケット“苅岡
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老いを考えるといつもは、サムエル ウルマンの青春の詩を思い出す。青春は年齢で終わるのではなく、マインドセット次第で決まると言う。それは確固たる意志で自らを律することの出来る人に許された特権のように思う。ステレオタイプの一般人はマスコミで有名人の自殺を知れば、自身の馬齢を重ねることに辟易して死を選ぶことと同様に、老いについての刷り込みも,それを疑うことをしない。この著作はフェミニストの重鎮が女性の立場からステレオタイプの老いを否定してくれている本だ。更に平均寿命の男女格差の理由を、下巻に求めたい。2022/03/28