内容説明
至光社・丸善共催〈世界絵本作家原画展〉１９８６年度、みみずく賞受賞！幻想の画家バーナデットがみずみずしい感性でくりひろげる、美しい色彩世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
243
ゲルダ・マリー・シャイドル 文、バーナデット・ワッツ 絵。原文はドイツ語で、元のタイトルは「小さな庭」。たくさんのの花が自由に咲き乱れている、おじいさんの庭。一方、お隣のお金持ちの庭は整然と整えられている。それにあこがれたひなげしが…というお話。最後は美しく終わる。おじいさんとお金持ち、雑然（自由）と整然（規律）といった明確な二項対立、そして幾分か教訓めいた気配がするのは気になるところ。絵はカラフルな色彩にあふれ、絵本らしい絵本の絵。2025/04/21
やすらぎ
151
自然を愛し、大切に育て、すべての動植物を温かく見守るバーナデットの美しい絵本。本の中に飛び込みたいと思うほどに幻想的な世界。…居心地のいいおじいさんの庭には、小鳥や小動物は集まってきます。植物を自然のまま自由なままに手入れし、一本の花を失うことも悲しみとなります。青く輝く夜空に照らされている庭は静寂の色に包まれ、みんなが星を見つめています。おじいさんを助けたナイチンゲールが届けてくれた花一輪。無事だったかい。もうよそへ行かないでおくれ。ふかふかの土で、ゆっくりおやすみ。明日は私のために花を咲かせておくれ。2021/07/15
モリー
64
「花や小鳥が大好きなおじいさんがいました。」この一行目から心を鷲掴みにされました。（私が花や小鳥が大好きだとご存知の方には分かっていただけるでしょうか。）バーナデットさんの描く美しい庭の絵はいつまでも眺めていたいです。いつか、このおじいさんのように小鳥や花と話ができるようなれたらなあ。2020/02/11
とよぽん
32
読友さんの感想から。ラッキーなことに、図書館ですぐ読むことができた。小鳥や花と話ができるおじいさんの、ステキな庭。それなのに、ヒナギクは隣の華やかな庭にあこがれる。そしてヒナギクは、おじいさんの庭がいかに居心地がいいか身をもって知る。庭には、主の人柄が表れるものなのだと思った。2020/03/07
ムフィー
23
バーナデットさんの絵が繊細かつ温かい。絵を眺めてるだけでも幸せな気持ちになる｡こんな素敵な庭で、自分も草花や小鳥と心を通わせられたらなぁ。特別に美しい花だけを愛でるのではなく、雑草や小花などにも愛情を注げる心を持っていたい。2017/05/09
