内容説明
いま、科学者は何を為しうるのか!?何を為さねばならないのか!?世界中で毎分100万ドルが軍備に費やされ、50万人の科学者・技術者が軍事研究に従事している。拡大の一途をたどる軍備競争、それによってつくられた「恐怖の均衡」―これが真の平和なのか、「正義と友情にもとづく恒久平和」と呼べるのか。本書は、偉大なる科学者、アインシュタインが遺した「ラッセル=アインシュタイン宣言」に応えて設立された国際的な科学者会議“パグウォッシュ会議”が、軍縮問題においてその果たすべき役割を論じた、科学者への啓蒙の書である。
目次
第1部 軍備競争における科学と技術の役割
第2部 軍備競争における科学者の役割
第3部 軍備競争に反対する科学者の運動
第4部 科学者の社会的責任
第5部科学者を軍縮に積極的にかかわらせる手段
第6部 国連の役割
付録1 ラッセル=アインシュタイン宣言
付録2 科学研究者の地位に関する勧告