内容説明
今から百年あまりまえ、間もなく二十世紀に入ろうとしているころ、アメリカ西海岸に、マザー・クレーンとよばれる一人の日本人女性が住んでいた。その人は、土地の人々、とりわけアジア各地からうつってきた人たちに心から信じられ、強くしたわれていた。マザーは、子どものころの、おツルとよばれていた日々の思い出を、時々人々に楽しげに話して聞かせることがあったという。
著者等紹介
かつおきんや[カツオキンヤ]
1927年、金沢に生まれる。愛知県立大学名誉教授、元梅花女子大学教授。『天保の人びと』でサンケイ児童出版文化賞、『能登のお池づくり』で泉鏡花記念金沢市民文学賞、『七つばなし百万石』で日本児童文学者協会賞、『伝記児童文学のあゆみ』で日本児童文学学会賞、『巌谷小波お伽作家への道』で巌谷小波文芸賞特別賞をそれぞれ受賞
さいとうかずみ[サイトウカズミ]
1948年博多に生まれる。りんごばこ工房にて木・消ゴム版画を制作。「むかしあったって」で全国手づくり絵本、総理大臣賞を受賞
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