内容説明
専門化・細分化する医学中心の医療に対し、「人間的でないものに対する静かな怒りの心」から「実地医家のための会」「日本プライマリ・ケア学会」を立ち上げ、病人のための医療という「医療の原点」をひたすらに追いつづけた一開業医の40年の記録。
目次
第1部 戦争の遺したもの(戦火拡大のなかで;千葉医科大学入学 ほか)
第2部 「人間の医学」への道(二つの決心;「患者の話を聞きすぎる」―ある医長からの苦言 ほか)
第3部 「死をみとる医療」(死は避けられない現実;「安楽死」シンポジウム―「医師は患者の心をみていない」 ほか)
第4部 私の死生観―死ぬときは苦しくない(司馬遼太郎氏と山村雄一君のこと;生命飢餓―岸本英夫氏の死生観 ほか)
著者等紹介
永井友二郎[ナガイトモジロウ]
大正7年(1918)9月5日生まれ。昭和16年(1941)千葉医科大学卒業。昭和17年(1942)海軍軍医中尉。昭和24年(1949)学位授与(千葉大学医学部)。昭和25年(1950)成田赤十字病院内科医長。昭和32年(1957)「永井医院」開業。昭和38年(1963)「実地医家のための会」設立。昭和48年(1973)厚生省医事紛争研究班委員。昭和60年(1985)日本医師会生涯教育制度化検討委員会委員長。昭和63年(1988)日本医師会最高優功賞受賞
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