内容説明
本書には、あなたが愛するマンガの“知られざる部分”が収められている。例えば、『巨人の星』という作品は大メジャーだが、「後編が描かれなかった読み切り」が存在することは、ほとんど知られていない。『宇宙戦艦ヤマト』が大ブレイクした際にも、松本零士が自ら筆をとっていた「絵物語版」は、なぜか発掘されなかった。雑誌連載分と単行本ではストーリーが大きく乖離しつつある『ガラスの仮面』だが、両者の違いをハッキリ掴んでいる人は少ない。こうした“意外なる穴場”にスポットを当て“お宝”の発掘に全力を尽くしてみたところ、出るわ出るわ―。本書によって、知られ尽くしたと思われていた名作マンガに、まだまだ奥深い魅力があると感じていただければ幸いである。
目次
初の完全復刻33ページ!!梶原一騎+川崎のぼる『巨人の星』幻の読み切り
川崎のぼるインタビュー 描かれなかった「後編」は、どんな物語だったのか!?
永久保存版!『ガラスの仮面』の3種類のストーリーを整理する
和田慎二が初公開!『スケバン刑事』に隠された“裏”設定とは!?
アニメをめぐる『カムイ外伝』の怪!白土三平はどう語るか
作者も困惑!最終話連載中になぜか“完結”した『サインはV!』
幻の続編の連載第1回完全収録!!神保史郎+望月あきら『サインはV!』絵物語版
外伝の傑作『劇画・オバQ』の苦い読後感を知っているか!?
問題にするのもはばかられる問題作!『まことちゃん』続編の狂気
さよなら『すすめ!!パイレーツ』!二度目の“最終回”で連載を総括〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フリスビー
7
今まで聞いたことのない続編や外伝がわんさか出てきて、刺激的な一冊でした。「ガラスの仮面」と「スケバン刑事」が76年の「花とゆめ」で同時に連載開始されたとか、松本零士がアニメ版「ヤマト」で動画まで書いていて、最終話のスターシャの顔は本人が描いていたりなど、いい話がたくさん。「カムイ外伝」「オルフェウスの窓」「オバQ」「銭ゲバ」「まことちゃん」「男一匹ガキ大将」などの未収録作品の謎がほぼ明らかになっているので、マンガ好きなら迷わず読むのがおすすめ。2018/03/21
kabeo
3
本編をきちんと把握していないマンガも多いので、続編・外伝という部分でそれほど有り難みは無かったが、懐かしい作品が多く楽しめた。2016/10/29
安曇礼
0
へぇ~×7 2012/06/24
久井 重弘
0
◎ 2001/01/25