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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬ(ぬ)
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徐々にシリアスかつリリカルな色合いを帯びてきて、こうなってくると永野さんの本領発揮といった感じ。世の中からの疎外感を抱える者へのエール…といった主題は過去作の反復とも言えなくもないけど、伝奇ファンタジー的な要素と絡めて一風変わった感触を与えてくれてるところは印象深し。…とは言え、全体通しての読みにくさ・入り込みにくさって部分はどうしてもネックになってきてしまうんですよねぇ。まぁ、余程の永野のりこファンじゃなきゃオススメは難しい一作ってコトで。2013/11/28
くさてる
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1巻のコメディ色が控えめになり、ひっちの出自が、種族の最後の希望として迎えられた姫であったことが明らかになってゆくに従い、物語はシリアスな度合いを増していきます。そしてその壮大な運命が、ひきこもりだった安五郎がひっちの存在をきっかけとしてひととの関わりを信じていけるようになる展開とリンクしている、この構成には泣けました。汚れた世界は変わるわけではない。しかし世界は果てがない。そしてその世界を信じれば、ひとであってもなんであっても、誰もが、どこへでもいけることが出来るのだと。せつなくてたまりません。2003/12/24