出版社内容情報
世界のツボ(=急所)は、ここにある! 硬直したアタマを自由にする特効薬――。
街角で美味しいアイスクリームを食べられるならば、民主主義の国だと安心していい。ホルムズ海峡の砂のまじったカレーは、世界のいまの味がする。チョコレートは性的誘惑を意味するお菓子……この複雑な世界を無事に生きてゆくための「知的装備・精神的部品」をユーモラスな語り口で一冊に凝縮した日本人必携の書。櫻井よしこ氏激賞!
目次
1 世界のタテ・ヨコに強くなる(砂のまじったカレー;ピザとピロシキ;ナマコを初めて食べた人;トウガラシの運命;「対立」に忙しいチャイニーズ;「カスバの女」が狂わす距離感;ボスポラスのほとりにて)
2 神と潜水艦とスパイ(カーペットを切った記者;タコの名誉のために;聖者と女神が張り合って;牛肉を食べない文化圏;カダフィが拭った汗;地中海の南と北)
3 野暮よりは洗練で(華麗なる偽善者たち;日本をよみがえらせるのは「洗練」;さらばナコなみの未来;フォアグラと天ぷらうどん;チョコレートの光と影)
4 食べ物が映す思想と郷愁(アイスクリームと民主主義;脱皮するカニ;肉だんごとチキンしかないランチ;ニューヨーカーは何を食べてる?;マシュマロを焼く犬)
5 当たり前のことを感知するセンス(民族の歩みを映すチョコレート;エリートと中産階級についての思いちがい;コンドルと車輪の物語;地球の原点に立ってみる;ヨーグルトのイメージで)