花は桜魚は鯛 - 谷崎潤一郎の食と美

花は桜魚は鯛 - 谷崎潤一郎の食と美

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784889810219
  • NDC分類 910.268

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

駄目男

5
何だかややこしい話になるが、著者渡辺たをりという女性は、画家橋本関雪の曾孫で谷崎の義理の孫になるとか。 つまり谷崎の3番目の妻・松子と最初の夫・根津清太郎の長男清治と結婚した橋本関雪の孫・千萬子の娘が「たをり」ということになる。分ったような解らないような。幼少時代、谷崎と共に暮らした為に贅沢を知ってしまった著者、食の美、自然の美、谷崎が追求した様式美を交えながら、私人谷崎の一面を著したもので面白い。文豪を側面で見ながら育つ、これは美食を共にした以上の贅沢かも知れない。 2019/11/02

nekotennperu

0
谷崎家の食卓が描かれたエッセイ。年代を越えて「美味しいものを食べることの好きな同志」として付き合った著者とおじいちゃん(谷崎潤一郎) の会話が、季節ごとの食卓の描写の合間に挟まれる。春は筍。つくしやふきのとう、わらびに青、赤のしそ、三つ葉やクレソンなどがどんどん地面から顔を出してくる季節…と、季節ごとの香りの贅沢を楽しむ生活に、夕食は正装して全員で臨む、という、谷崎潤一郎ならではの教えが描かれる。買い物カゴに思わず、普段は端折ってしまっていたクレソンと茗荷を入れてしまいたくなる読後感でした。2020/09/17

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