内容説明
あの日、あの時、あの場所で、出逢ったあの人、あの本。滑稽と哀愁、独自の視点とスタイルで綴られる古本屋とその周辺。若き日の日記から、エッセイ、小説、漫画原作まで、末端古本屋が物語る過去と現在(そして未来はあるのか?)。
目次
1 古本屋症候群
2 古本屋以前
3 足を踏み入れて
4 店を開いてから
5 足を踏み外して
6 さまよえる古本屋
著者等紹介
須賀章雅[スガアキマサ]
1957年北海道伊達市生まれ。中央大学文学部中退。86年札幌にて古書須雅屋開店、97年より通信販売専門に。04年、「ああ狂おしの鳩ポッポ」にて第四回古本小説大賞(彷徨舎『彷書月刊』主宰)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
70
荻原魚雷の本で紹介されていて、興味を持って早速読んでみた。古本屋さんに名文家が多いのはもはや定説だが、この人は「名文家」というより「芸達者」と呼ぶのが相応しい。そのくらい本書の内容はバラエティに富んでおり、日記もあれば小説もあり、漫画の原作まである(実際に漫画化されたものも載っている)。古本屋でのバイトを皮切りに独立、値上がりする家賃に苦しみ店舗を畳み、本を全て自宅アパートに。ネット通販の古本屋になる為に、パソコン購入の為のアルバイト(コンビニの裏方である)。自虐ネタが多いが、古本屋の鑑だと思う。お薦め。2020/02/11