内容説明
龍の住む町に、大きな団地を造る計画が進行中です。子どもたちのインディアン山も星の谷も団地の一部になってしまいそうです。星の谷は、龍のおじいさんの土地です。変わりもののおじいさんは「星の谷は、神さまの土地だ。」といって土地を売ろうとしません。インディアン山の山火事は、町の団地造成賛成派、反対派の対立にも燃え移り、龍のお父さんやお母さんも大弱わり。こうした事件の中で、4年生の龍・猛・恵の3人組も5年生になっていきます。ところが猛は転校、恵はほかの組へ、とり残された龍の組に、団地造成賛成派の茂たちが入ってきます。ひとりぼっちになった龍は、いろいろなことを身のまわりから学びはじめ、星の谷へ寄せるおじいさんの願いもわかってきます。町の中のわずかな自然でも、大切にし、守っていこうという願いをこめて、この物語はすすめられていきます。