内容説明
この物語は、川の流れがかわってしまったので、羽田に住んでいたきつねの親子が、両岸にひきはなされてしまったお話しです。子ぎつねは、流れがこわくて泳いで親のところにかえるわけにも行きません。羽がないのでかもめのように空を飛んでいくわけにもいきません。わたし船はありましたが、船頭さんにはらうお金がありません。でも、お父さんやお母さんのいる羽田にかえりたいと思っていました。子ぎつねたちはどうしたのでしょうか。羽田のわたしは、このように両岸の人たちを結びつけるのに大事な役目をはたしていたのでした。