心の児童文学館シリーズ<br> 桜草をのせた汽車

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心の児童文学館シリーズ
桜草をのせた汽車

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  • サイズ A5判/ページ数 279p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784889751376
  • NDC分類 K933

内容説明

静かな農村に、約千人の鉄道工夫がやってきて、線路を敷く工事が始まった。村人たちは自分たちとは異質な工夫たちに敵がい心を抱く。村に住む16歳のケイトと、12歳のジエムの姉弟は、両親がなく、貧しかった。二人は生きていくために、工夫のコンを自分の家に下宿させる。やがて村人と工夫が対決することになる。イギリスの歴史小説で、1840年代の鉄道新設ブームの頃の物語である。私たちの周囲のどこにでも見られる差別意識や、いじめなどが描かれており、考えさせられる。また、村人と工夫の間にはさまって、苦悩しながらも必死で生きていく姉弟の姿は感動的である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

69
古いものと新しいものとの対立は、いつの時代にもあって、その板挟みになった者に犠牲を強いる。1840年代のイギリスで、当時最新の産業だった鉄道への無理解から、建設労働者と村人の間に生まれる対立が、ついに事件に発展する。微妙な立場にめぐり合わせた12歳のジェムと姉のケイトが、不幸な境遇から立ち上がろうとするが……。鉄道開通の日を淋しさの中で迎える姉弟、そして乳児の妹に、少しでも幸せな未来が訪れたのだろうと信じたい。2020/02/19

ぱせり

7
まだ子どもの姉弟が否応なしに大人にならずにいられなくて、そのうえどんな「成長の物語」が必要だろうと読み始めた時には思った。むしろ彼らを年相応の子どもに戻してやりたいと思った。読み終えて感じるのは、彼ら、大人・子どもの枠とは別の窓を持ったのだ、ということ。淀んだ空気のなかを風が渡っていくようだ。 2018/10/04

もこもこ

4
ブックオフで見つけました。イギリスでの鉄道を敷く物語です。ごろはちだいみょうじんもそうですが、初めてのことを受け入れるには大変なことがたくさんあるようで、ちょっと悲しい物語になりました。2015/06/29

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