内容説明
ICデバイスメーカーS社に勤める木村は、ある日上司から新製品開発のために産学連携プロジェクトを立ち上げるように命じられる。S社にとって最大のライバルであるI社が某大学との共同研究により画期的な新商品を開発したという噂が聞こえてきたためだ。大学との連携による共同研究などまったく経験のなかった木村は、何から手をつけていいものか見当もつかない。木村は悩むが、ともかく何か始めなければならない。その一方でI社が今後も新製品を次々と発表していくことになれば、S社の競争力、マーケットシェアは低迷し、その存亡さえもが危ぶまれる。木村は行動を開始した。さまざまな人の助言を受けながら、木村は次第に産学連携プロジェクトの運営に使命感を持っていく…。「何をなすべきか?」がわかる。東大(人工物工学研究センター)が実践した「産学連携」を小説化。
著者等紹介
新井民夫[アライタミオ]
東京大学教授。工学博士。1947年東京都生まれ。70年東京大学工学部精密機械工学科卒業。87年東京大学工学系精密機械工学専攻教授。2000年東京大学人工物工学研究センター長に就任、現在に至る。これまでに自動組立、移動ロボットの協調、RoboCupなどの研究に従事、IMS賞を受賞
下村芳樹[シモムラヨシキ]
東京大学助教授。工学博士。1961年山口県生まれ。84年九州工業大学工学部卒業。三田工業株式会社、川崎重工業株式会社を経て、2001年東京大学・人工物工学研究センター・サービス工学研究部門助教授。主としてサービス工学、設計工学、ライフサイクル工学、自己修復機械、群制御等の研究に従事。93年科学技術庁第53回注目発明、94年The 8th Innovative Application of Artificial Interlligence(AAAI)受賞
染谷秀人[ソメヤヒデト]
株式会社アヴィス・代表取締役。1960年静岡県生まれ。和光大学経済学部経済学科卒。これまでに3次元CAD施工システム、IT認証管理システム、脚式ロボットなどを開発。現在は主に産学連携コーディネーターとして研究開発に関するコンサルティング業務を行っている。東京大学人工物工学研究センター協力研究員(04年)、大田区産学連携コーディネーター(嘱託)
山名尚志[ヤマナヒサシ]
株式会社文化科学研究所・取締役。1963年東京都生まれ。86年東京大学教養学部教養学科第三類卒。同年野村総合研究所入所。89年ぴあ総合研究所入所、93年文化科学研究所への事業継承に伴い同研究所へ。2001年から武蔵野美術大学特別講師。専門は、映像/ITビジネスのマーケティング、商品開発。文化施設の開発・運営コンサルティング。コミュニケーション/セールスプロモーション戦略立案。ウェブサイト、CD‐ROMソフトプロデュース
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