内容説明
“間違ってはいけないのに、間違いやすい”エッセンスだけを、身に付きやすいQ&A形式でまとめた本。集録した「常識」は、“自分の設備は自分で守る”と認識すべき機械のメンテナンスに関わる80のテーマである。
目次
ボルト・ナットの緩み止めには、ナット2個を使用する2重ナット法がある
こう配キー(沈みキー)の高さ調整は、こう配側を加工して行う
キーの打込み作業では、ボスが熱いときに打ち込む
テーパピンは、頻繁に片方を取り外す位置決めに使用する
ジャーナルに磨耗を生じたので、作業性のよい溶接肉盛りをする
ベアリングの取付けポイントは、ハンマーで確実に打ち込む
ころがり疲れ寿命を最大で使うとき、軸受の運転すき間はゼロよりわずかプラスとする
歯車装置の歯車の位置決めは、両方の軸受を確実に固定する
締めしろで異なるが、軸受の焼ばめ温度は、393K(120°C)以上とする
新設備が稼動した1週間か1ヵ月後に、軸力以上のボルトの増締めが必要〔ほか〕
著者等紹介
有田敏和[アリタトシカズ]
1950年八幡製鉄(現新日本製鉄)に入社。以後、85年まで同社八幡製鉄所・君津製鉄所などで、一貫して設備管理業務に携わってきた。その間、ミッションとしてイタルシレル・タラント製鉄所(イタリア)の操業技術指導に携わったこともある。95年から、日本プラントメンテナンス協会を通じて技術指導、インストラクター、テキスト執筆など、広範囲にその知識を産業界に役立てている。67年科学技術長官賞、87年PM優秀技術者賞を受賞
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