内容説明
本書は子どもの心の内面から移行対象をながめてみた第1部臨床編と、ウィニコットの移行対象の考えを概説した第2部理論編と、著者自身の心身症、登校拒否、自閉症などの症例と関連させつつ枠を外して移行対象を自由に考えた第3部応用編より構成されている。読むうちに、子どもの発達心理学が知らず知らずのうちに理解されるようになっている。
目次
1 臨床編―ぬいぐるみからイメージの世界へ(移行対象とはどんなものか?;臨床経験の中でみた移行対象;発達的にみた移行対象;移行対象と発達心理学;児童文学に登場する移行対象)
2 理論編―移行対象のしくみ(ウィニコットと移行対象)
3 応用編―移行対象と心の世界(移行対象と心のつまずき―心身症とイメージする力;移行対象と動物たち―コンパニオン・アニマルと自然;移行対象とこどもの発達―自閉症とメカニカルな感覚)