出版社内容情報
大阪城という被写体は、関西の人間にとっては最も見慣れた日常の風景である。しかし、玉井質から受け取った写真の一枚一枚を見て、そんな私の先入観はあっさり覆える。めったに出会うことのない大阪城が非日常の形相で迫ってきたのだ。玉井質は明け方から深夜まで、あるいは落雷の最中から降雪といった厳しい光の撮影条件のなかで、大阪城が今まで見せなかった表情をえぐりだす。よくここまで撮り込めたものだ。玉井質の大阪城に寄せる執念を感じてしまう。大阪城という被写体の多様な風景の表相を写すことに満足せず、それらの表象の神髄にまで立ち入って被写体を典型化したいという覚悟さえ感じる(写真家 岡田満)。
三国無双の白
季節の移ろいを楽しむ
つわものどもの夢
崩れぬ平和の城に
城は生命のゆりかご
平和を今に生かす市民の城
写真集私景大阪城マンダラを読む愉しさ
わたしの大阪城マンダラ
写真一覧
玉井質[タマイタダシ]
著・文・その他/写真
著者等紹介
玉井質[タマイタダシ]
1941年5月7日香川県の寺の長男として生まれる。1967年大阪市立大学経済学部第2部卒業。1966年中国貿易を行う商社に入る。2005年茨木市写真展美術協会賞、茨木市美術展教育委員会賞。2006年大阪市中央区写真展区長賞。所属:きずな写真友の会、高槻光影社、JRP日本リアリズム写真集団大阪支部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。