出版社内容情報
安倍首相は参議院選挙ではひた隠しにしていたが、9条改憲より先に新設したいのが緊急事態条項だ。このブックレットではその内容について、改憲論議自体のあり方の問題点と合わせて、海外の事例とかつての大日本国憲法下での事例を取り上げ紐解きながら解説、その危険な目的を明らかにしていく。
1.憲法改正はどうあるべきか?
憲法尊重擁護義務
憲法改正の限界
憲法改正の作法
2.国家緊急権とは何か?
国家緊急権の定義
国家緊急権の諸類型
国家緊急権の例
国家緊急権の本質
3.日本国憲法にない国家緊急権
制憲過程における国家緊急権論議
日本国憲法の「沈黙」の意味
日本国憲法の「緊急事態」に対する構え
4.緊急事態条項の何が問題か?
安保法制=戦争法と国家緊急権
2012年自民党改憲草案の緊急事態条項の諸問題
村田尚紀[ムラタナオキ]
村田 尚紀(むらた ひさのり)
1958 年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得
博士(法学、一橋大学)
現在、関西大学法学部教授。憲法学
著 書 『委任立法の研究』(日本評論社)
共編著 『事例研究 憲法〔第2版〕』(日本評論社)
論 文 「立憲主義と国家緊急権論」憲法問題14号
「ポスト9.11 の平和主義のコンテクストにおける不確定概念」ジュリスト1260 号
「ポスト3.11 における国家緊急権論の妄想と暴走」憲法運動2012 年7月号
「明文改憲構想における平和主義の破壊と国家緊急権の新設」法律時報
増刊『改憲を問う』
目次
1 憲法改正はどうあるべきか?(憲法尊重擁護義務;憲法改正の限界;憲法改正の作法)
2 国家緊急権とは何か?(国家緊急権の定義;国家緊急権の諸類型;国家緊急権の例;国家緊急権の本質)
3 日本国憲法にない国家緊急権(制憲過程における国家緊急権論議;日本国憲法の「沈黙」の意味;日本国憲法の「緊急事態」に対する備え)
4 緊急事態条項の何が問題か?(安保法制=戦争法と国家緊急権;2012年自民党改憲草案の緊急事態条項の諸問題)
著者等紹介
村田尚紀[ムラタヒサノリ]
1958年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。博士(法学、一橋大学)。現在、関西大学法学部教授。憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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