内容説明
3人の子どもを日本、イギリス、フランスで産み育てた著者が鮮やかに描く日本の子育て事情。
目次
第1章 母国ニッポン(2度の流産、そして不育症?;3度目の妊娠、1820グラム長女を出産 ほか)
第2章 ジェントルマンの国イギリス(イギリス生活―日暮れとともに帰るパパ?;「地域で子育て」って、こういうことだったんだ ほか)
第3章 愛とバカンスの国フランス(新たな人種、パリジャン;戦う女たち ほか)
第4章 再びニッポン(何かが違う!日本の子育て「なんでやねんっ!?」の数々;子どもは厄介なもの? ほか)
著者等紹介
薗部容子[ソノベヨウコ]
1965年大阪府で生まれ、兵庫県に育つ。神戸女学院中学部・高等学部を経て神戸女学院大学文学部英文学科を卒業。1988年広告代理店「大広」入社、女性初の営業職となる。1992年結婚・退社の後はECC外語学院で非常勤講師を務めるかたわら通訳学校に通い、1996年通訳となる。1998年夫の転勤により渡英。2001年フランスに転勤。2003年帰国。2005年「子どもの生きる国―産んで育ててニッポン・イギリス・フランス」を出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カッパ
21
3人の子供育てた子育ての先輩に妊娠後期の今、この本をいただきました。読んでみて思ったのが当たり前は当たり前なんかじゃないということ。流石に外国にまでは目を向けていなかったのでびっくりしました。小さなことにこだわらなくても育っていくのかもしれません。エビデンスとか、確率とかそういものはあるとは思いますが、必ずってことはないので柔軟に子育てにむかいたい。子供を厄介者としてとらえているという外国の考えかたも取り入れながら、自分がまず幸せでいられたらいいな。2019/02/11
しろくま
6
日本、イギリス、フランスでそれぞれ子どもを出産した著者。イギリスでの水中出産には笑いがおさえられなかったです。フランスでは無痛出産が一般的なのも驚き。この本はただの子育てエッセイというより、日本の子育て中のお母さんたち皆が思っていることを、素直に分かりやすく書いているように感じます。子育ての常識は、もしかしたら日本だけの常識であって、とらわれているのは自分かもしれない。フランス人のように大人も1か月以上バカンスがとれたり、イギリス人のように夫が日暮れに仕事から帰れたらいいなと思うのは私だけでしょうか。2016/05/02
マリン
5
わたしも到底手ぬき育児だけど、勉強になりました!「子供は厄介なもの」だからみんなで手助けしてみんなで育てる。2011/08/28
Nomerie
4
所変われば、こんなに育児の違いがあるものか?!と、大変勉強になりました。日本のお母さん、やっぱり頑張りすぎ?頑張らなきゃいけないのは、この日本の社会がいけない?疑問は尽きないけど、育児真っ只中の私が読んで、もっと楽に構えてもいいんだ!と、気持ちが軽くなりました。子育てに悩むお母さん、まず読んでみて欲しいです!2011/07/22
fern
3
ズボラでお気楽、育メンな夫のいる私でも、産前産後は「"私が"頑張らなくては」「この子を育てる責任は"私に"ある」と必死になりすぎ、視野狭窄、ストレス満載、半ノイローゼになったし、「子供を産む=その他の様々なものを諦め、犠牲にするべき事」だと、思ってた。日本の母親ってそういう「苦行モード」になりがちで、だから出生率が上がらないのでは…という話に、物凄く納得…。そうじゃないんだ、もっと気楽でもオッケーなんだ!(笑)と思わせてくれる、とてもいい本だと思った。読み終えて、本のタイトルと表紙を見て、なんだか泣けた…2016/06/17