スペイン内戦とガルシア・ロルカ

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  • サイズ A5判/ページ数 504p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784888963893
  • NDC分類 236.07
  • Cコード C0098

内容説明

本書の目玉は、スペイン内戦研究の第一人者の斉藤孝氏、ロルカの紹介者である詩人の小海永二氏、『スペイン市民戦争』の訳者である現代史家の都築忠七氏といった、わが国のパイオニア的学者の論文・エッセイである。また、従来から地味ながら研究を続けてきた30余名の論文は多角的な視座から対象に切り込んでいる。例えば、エスペランチストのスペイン内戦体験、内戦期の食糧事情、1950年代のフランコ・スペイン、中国人義勇兵、東南アジアのスペイン内戦の受容と反応、ゲルニカの悲劇、ユーゴ人義勇兵、スイス人の内戦体験と帰還後の迫害、フランコとペタンの関係、スペイン内戦と文学、ロルカと闘牛、ガリシア語のロルカの詩、ロルカ三大悲劇、日本におけるロルカ文学の受容等々、内戦以降をも含めてスペイン現代史に関わる諸問題を提示している。

目次

第1部 シンポジウム―スペイン内戦七十年(シンポジウム開催にあたって;スペイン内戦とは何だったのか ほか)
第2部 世界の中のスペイン内戦(五木寛之とスペイン内戦;わが青春のバルセロナ―モンペリエ大学留学時代の思い出 ほか)
第3部 ガルシア・ロルカ再考(スペイン内戦とロルカの死;霊感の詩人ロルカとドゥエンデ ほか)
第4部 シンポジウム―スペイン内戦とガルシア・ロルカ(幼年時代のロルカ;ロルカ少年のコンプレックス ほか)

著者等紹介

川成洋[カワナリヨウ]
1942年生まれ。北海道大学文学部卒業。東京都立大学大学院修士課程修了。社会学博士(一橋大学)。法政大学教授。スペイン現代史学会会長

坂東省次[バンドウショウジ]
1947年生まれ。京都外国語大学大学院修士課程修了。京都セルバンテス懇話会代表

小林雅夫[コバヤシマサオ]
1940年生まれ。早稲田大学文学部教授。古代ローマ専攻

渡部哲郎[ワタナベテツロウ]
1950年生まれ。島根大学文理学部卒業。上智大学大学院博士課程単位取得満期退学。常葉学園大学外国語学部助教授、デウスト大学(スペイン・ビルバオ)客員教授などを経て、横浜商科大学商学部教授

渡辺雅哉[ワタナベマサヤ]
1960年生まれ。早稲田大学大学院単位取得退学。文学修士。早稲田大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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xuxu

1
2006年に開催されたスペイン内戦関連の行事を記念して刊行された書。複数の執筆者が内戦と内戦で殺された詩人ロルカについて語る。本書を読んでこの内戦が持つ意味の大きさを知った。共産主義とファシズムの代理戦争、人類史上初めての無差別爆撃。これらはその後の世界を予見させるものであった。訝しく思うのは、これほどの意味を持つ戦争が日本ではほとんど知られていないこと。文学にしても歴史にしてもなぜかスペイン絡みは抜け落ちている。ロルカがジャポニズムの影響下に俳句に似た詩形で創作を試みていたことは驚きだった。2018/04/06

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