アレクサンドロス大王の歌―中世ラテン叙事詩

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  • サイズ B6判/ページ数 299p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784888963473
  • NDC分類 992
  • Cコード C1098

内容説明

あらゆる創造的・造形的文化の形成が集中し、今では「12世紀ルネサンス」と呼ばれ、ヨーロッパ文化史上最も革新的な世紀の1175年頃に、フランス名シャティヨンのゴーチェは該博な学識、古典への深い造詣とキリスト教的倫理感を基底とし、アレクサンドロス大王の生涯を叙事詩に歌い上げた。この叙事詩はジャン・ド・マン、ダンテやボッカッチョの作品群に比肩し得る傑作と見做された。中世においては大変よく読まれ、学校では基本的な文学の教本として注釈もされた。今に伝存する写本の数は優に200を越えることからも、この叙事詩の人気の程を窺い知ることができよう。中世ラテン語の原典より本邦初訳。

著者等紹介

瀬谷幸男[セヤユキオ]
1942年福島県生まれ。1968年慶応義塾大学大学院修士課程修了。1979年~1980年オックスフォード大学留学。北里大学一般教育学部教授、慶応義塾大学文学部講師
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感想・レビュー

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刳森伸一

5
多様なアレクサンドロス・ロマンスのうち写本が多いゴーチェ(フランス名)のラテン語叙事詩の翻訳。奇想天外な物語ではなく、史実的なアレクサンドロスから精神を汲み取ろうとしている詩といった感じか。訳注の番号がずれているところがあったり、訳文がこなれていなかったり(代名詞が多すぎなど)するのが多少気になるが、アレクサンドロスの武勇にかける情熱をよく謳いあげていると思う。2015/07/25

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