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内容説明
あらゆる創造的・造形的文化の形成が集中し、今では「12世紀ルネサンス」と呼ばれ、ヨーロッパ文化史上最も革新的な世紀の1175年頃に、フランス名シャティヨンのゴーチェは該博な学識、古典への深い造詣とキリスト教的倫理感を基底とし、アレクサンドロス大王の生涯を叙事詩に歌い上げた。この叙事詩はジャン・ド・マン、ダンテやボッカッチョの作品群に比肩し得る傑作と見做された。中世においては大変よく読まれ、学校では基本的な文学の教本として注釈もされた。今に伝存する写本の数は優に200を越えることからも、この叙事詩の人気の程を窺い知ることができよう。中世ラテン語の原典より本邦初訳。
著者等紹介
瀬谷幸男[セヤユキオ]
1942年福島県生まれ。1968年慶応義塾大学大学院修士課程修了。1979年~1980年オックスフォード大学留学。北里大学一般教育学部教授、慶応義塾大学文学部講師
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