内容説明
現代絵本は19世紀半ばにイギリスで生まれました。本書は、その最高峰に位置するコールデコット絵本の素晴らしさと、現代まで脈々と受け継がれている「物語るイラストレーション」というイギリス絵本の伝統を、多数の貴重な図版を参照しつつ実証します。
目次
イラストレートせずにはいられない
具象主義的イラストレーションとイラストレーションのテクニック―複製および印刷方法について
ウィリアム・ホガースとイギリスの〈物語るイラストレーション〉の確立
ウィリアム・ブレイク
ローランドソンと〈商業ベースにのる絵本〉の到来
クルックシャンク兄弟と過渡期
‘アルフレッド・クロウキル’と『パンチ』誌の関係者たち
チャールズ・ベネット
エドマンド・エヴァンズと彼の庇護を受けた人たち
ランドルブ・コールデコット
模倣、敬意、継承
色彩に関するメモ
コーダ(終結部):パンとはちみつ
アンコール 6ペンスの唄をうたおう