コンヴィヴィアリティのための道具

コンヴィヴィアリティのための道具

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784888881487
  • NDC分類 304
  • Cコード C3030

内容説明

現代文明の根底的な解剖。本書は、イリイチの著作の中でも戦略的な高地を占める。教育・交通・医療に関するイリイチの衝撃的な提言を、産業主義社会批判の各論とすれば、この本はイリイチの立脚点の全貌を構造的に提示する総論の位置にある。

目次

1 二つの分水嶺
2 自立共生的な再構築
3 多元的な均衡(生物学的退化;根元的独占;計画化の過剰;分極化;廃用化;欲求不満)
4 回復(科学の非神話化;言葉の再発見;法的手続きの回復)
5 政治における逆倒(神話と多数派;崩壊から混沌へ;危機の洞察;急激な変化)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

39
久しぶりに難しいと思う一冊。産業化社会から自立共生社会への脱皮。基本的な主旨において賛同できる。具体的に、どうできるのかが難しい。この本が書かれてから、かなり経っているが、ますます、産業化社会の深みに嵌まっているような気がする。このままでは良くない。2021/07/03

エジー@中小企業診断士

4
現代(1973年)の科学技術が管理する人々にではなく、政治的に相互に結びついた個人に使えるような社会を“自立共生的(コンヴィヴィアル)”と呼ぶ。「脱学校の社会」「エネルギーと公正」「脱病院化社会」の総論的な戦略的な高地を占める本。産業主義的な成長を批判し、産業に支配されない(他者に操作されない)未来社会の理論を定式化するには自然な規模と限界を認識すること。科学技術時代においては分配・参与の両面で十分に公正な生存のためには「道具」の自立共生的な構造が必要。学習を学校化(教育)した産業主義的生産様式の終焉。2024/08/11

うりぼう

4
さすがに難しかった。大阪のメルマガ「市民プロデューサー通信」で解説の連載を読んで、挑戦。個人の幸福感、満足感、達成感を得るツールとして、ネットを評価している。世の中、気持ちよく生きたいよね。という主張。2003/07/27

健康平和研究所

3
産業主義社会から自立共生のための道具を使う社会への移行をどのようにすればいいかを論じてあり、非常に難しい挑戦だと思うが、とてもやりたいことであると思う2016/01/25

水原由紀/Yuki Mizuhara

2
難しいけど名指したいことは分かりやすい。一方でそれが2020年代にどれだけ可能性があるかと言うと、というのはある。おそらく限定的な領域やサイズの集団では成立しうるけれど、「人の顔が見える」想像力を超えた範囲だとたぶん成立しない。2021/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/186153
  • ご注意事項

最近チェックした商品