内容説明
昭和25年、ナイーブで作家志望の青年は、バンカーとして戦後を色濃く残す日本へ赴任した。以来70年余、職業を全うしながら日本人女性と結婚し、日本の変遷を見つめ、多くの知友を得た著者は、克明な記録をもとにロンドンで『The Call of Japan』を刊行。本書はその待望の翻訳である。
目次
第1部 神戸、大阪、京都(昭和二十五年~昭和三十三年)(好き、嫌い、好き…;第一印象を信じるべきか? ほか)
第2部 名古屋、東京(昭和三十四年~昭和四十一年)(新しい年にひそむ不安;ウェディングと新婚旅行 ほか)
第3部 東京(昭和四十二年~昭和四十九年)(パーティーはエスカレート;粋なポルノ ほか)
第4部 外から見た日本(昭和四十九年~平成十四年)(老いぼれアルビオン;悲観的なニッポン ほか)
第5部 日本に戻る(平成十五年~現在)(七十年間で変わったこと;日本が抱える根本的問題と脆弱さ ほか)
著者等紹介
ブリンクマン,ハンス[ブリンクマン,ハンス] [Brinckmann,Hans]
1932年、オランダ、ハーグ市生まれ。1950年、オランダの国際銀行のバンカーとして来日し、神戸、大阪、東京に勤務し、のちに日本担当重役に就任。24年の日本暮らしの中で、日本文化に対する興味を深め、日蘭協会での活躍や日蘭学会の創立メンバーとして日本とオランダの文化交流にも力を注ぐ。日本を去ってから、キュラソー島、アムステルダム、ニューヨークで国際銀行の要職を歴任し、ニューヨークでは外国銀行協会会長を務めた。1986年、オランダ王室よりオランユ・ナソー勲章を受勲。2003年、日本に戻り本格的な執筆活動を展開。2019年永住権を取得して、現在に至る
溝口広美[ミゾグチヒロミ]
東京生まれ。九州大学大学院比較社会文化研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 空海と弘仁皇帝の時代