内容説明
静謐な筆致に込められた「戦争」への告発。その文業には常に「広島」があった。『青淵』(渋沢栄一記念財団発行)連載のエッセーが一冊に。
目次
還り来にけり
遠き日の石に
過ぎにしかたの
かりがねのきこゆるそらに
井伏さんのこと
湯治宿で
灯ろう流し
北に帰る鶴たち
被爆者の往還
消えた町の記憶
去年(こぞ)の梅
いのちの ほむら
されど軽石
水の上の残像
国泰寺の大楠
黄葉の記
遥かなる祖国
最後の学徒兵
病みてまた病む―生き残りし者の日々
日々旅にして―横田瑞穂先生のこと
〈周防灘〉残照
谷のひとつ家
検閲の記憶
尋ね人
産土に
一九四五年八月六日の朝
終わりし時の証に
岡沢秀虎先生という人
炎の巡礼
六九年目の憂愁
記憶の歳月―それぞれの来し方
一期一会の虹
繋ぐ
著者等紹介
中山士朗[ナカヤマシロウ]
1930年、広島市生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業、著書に『原爆亭折ふし』(西田書店/日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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