内容説明
地元福島で、40数年前から反原発運動を続けてきた著者は、3・11以降、避難生活を強いられた。その間、仲間たちと共に加害者“政府=東電”と交渉を重ねた。その10年間の闘いの記録は、虚偽にみちた政府の「棄民政策」を明らかにする。
目次
まえがきにかえて―詩篇「蟻たちの塔に寄せて」
原発破綻
初めての一時帰宅
高松に歌う
五人のデモ隊
原発事故賠償とは
一年四か月目の一時帰宅
雪降る結成総会
斎場「洸琳」にて
歌との結びつき
詩集発行と現地ツアー
ADR和解案提示
レッドトライアングル
新居をもとめる
住民説明会の顛末
我が家除染と村長交渉
避難指示解除
五年目の訣別
三~四回目の現地ツアー
さらば武蔵野市
手渡されたもの 秋沢陽吉
あとがき
著者等紹介
小島力[コジマチカラ]
1935年、東京都世田谷区生まれ。1945年、福島県田村郡移村(母の生家)に疎開。戦後、開拓農民となった両親と同県葛尾村に移住。中学卒業後、進学を断念し、同村の郵便局に就職。局員時代は反原発運動、労働運動、音楽運動に関るかたわら、10代で始めた詩作活動をつづける。1994年、定年退職。2011年3月12日、原発事故により避難生活に入り、武蔵野市の都営住宅に移りながら、詩作と音楽活動をつづける。その間、被災者救済運動「葛尾村原発賠償集団申立推進会」を組織し、同会代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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