内容説明
『ヒロシマ往復書簡』全3巻に続き、「対話随想」に全2巻完結。忘れてはならない記録と記憶。その継承は私たちすべてに委ねられた。
目次
核兵器禁止条約を批准しない国で
井上光晴さんの励まし、ゲートルの焦げ目
二〇一八年一二月の回顧と被爆者八十八歳の新年
八年目の跡見学園―中学二年生に語る
中塚明先生の「司馬史観」批判と辰濃文庫のこと
東京・広島、互いの同窓会
大腿骨骨折のこと、被爆直後の治療
「令和」の万葉集ブーム、薄れゆく戦禍の記憶
語り継ぐ若者たちへの期待
山の手大空襲の集い。二人の女優のヒロシマ。
朗読劇「夏の雲は忘れない」と映画「はだしのゲン」
「ヒロシマがヒロシマでなくなる日」を回想する
アンネ・フランクの形見の薔薇をめぐって
「老婆(爺)は一日にしてならず」
フランシスコ教皇のヒロシマ・長崎
「安保法制違憲訴訟・女の会」裁判の尋問
広島被服支廠保存と元慰安婦写真展
被爆建物保存運動に甦る峠三吉『原爆詩集』
コロナ過に思う
“自粛”のなかの日常生活
首相・都知事への不信と岡村幸宣さんの決意
オンライン会議と公開講座に感銘する
七十五年目のヒロシマ
著者等紹介
関千枝子[セキチエコ]
1932年、大阪市生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。毎日新聞入社。社会部、学芸部記者を経て、1980年から全国婦人新聞(女性ニューズ)記者、編集長など歴任。現在フリー。2014年、安倍靖国参拝違憲訴訟原告(筆頭)。主著:『広島第二県女二年西組―原爆で死んだ級友たち』(ちくま文庫/日本エッセイスト・クラブ賞、日本ジャーナリスト会議奨励賞受賞)他
中山士朗[ナカヤマシロウ]
1930年、広島市生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科卒業。主著:『原爆亭折ふし』(西田書店/日本エッセイスト・クラブ賞受賞)他(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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