内容説明
伝統ある蝋型鋳金の世界で、装身具(アクセサリー)やオブジェを独自の手法で開拓。未知の分野に新しい造形世界を確立した三代藍堂・宮田宏平―。回顧展を機に、その作品と素顔に迫る。
目次
革靴のにおいは創作の原点
おやじの背中 言葉をしのぐ一瞬の緊張感
おふくろさん 感謝いっぱい感性受け継ぐ
美術学校(おやじの夢乗せ念願の入学;奔放な仲間と「自由」楽しむ)
学徒兵と昭和 軍靴と新聞に凝縮した思い
豊かな貧乏 制作に没頭親と喜んだ特選
鏡に泣く 未知へのトライ明日の糧に
おなご彩る 宝石しのぐ造形を生み出す
新素材に挑戦 発見があって楽しいっちゃ
色いろいろ 恋慕うおなごの生涯作品に
恋秤・罪秤 もつれ合って行き先は地獄
昇天 生のはかなさ作品に通ずる
藍のように 洗うほど冴える人間の深さ
平成の流人 島で新しいもの発信したい
著者等紹介
宮田宏平[ミヤタコウヘイ]
1926新潟県佐渡郡佐和田町沢根に二代目宮田藍堂の長男として生まれる。1943新潟県立佐渡中学校4年修了。東京美術学校工芸科鋳金部入学(芸大)。1946第1回旧日展四科初出品・初入選。1947第2回旧日展四科「特選」受賞。1949東京美術学校工芸科鋳金部卒業(芸大)。1958世界12ヵ国米国加州博覧会出品「最高デザイン賞」「グランプリー」受賞。1963第2回現代工芸美術展「会員賞」受賞。1966第9回日展「菊華賞」受賞。1976現代工芸美術家協会常務理事就任。1980紺綬褒章受賞。新潟県無形文化財に指定される。1986紺綬褒賞受賞。1989新潟県美術品収集委員会委員となる。1994新潟日報文化賞、新潟県知事褒賞受賞。1999社団法人日本トライアスロン連合会メダル原型製作特別賞受賞
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