出版社内容情報
平等にこだわる人間性の深淵を照射する。
内容説明
人々の生が躍動する世界のさまざまな民族誌から、平等・不平等の根源を問い人間性の深淵を照射する。
目次
第1章 人はなぜ、平等にこだわるのか―平等・不平等の人類学的研究
第2章 狩猟採集社会における食物分配と平等―コンゴ北東部アカ・ピグミーの事例
第3章 不平等社会に見る平等への契機―ジャワ農村の事例
第4章 消えた村・再生する村―ベンバの一農村における呪い事件の解釈と権威の正当性
第5章 キリバス南部環礁における物資欠乏下の「平等」―窮乏の回避を軸にして
第6章 ねたむ死者たちの力―日本の民衆宗教史に見る平準化の規範
第7章 平準化システムとしての新しい総有論の試み
第8章 家族社会の進化と平和力―家族・分配・平等性
著者等紹介
寺嶋秀明[テラシマヒデアキ]
1951年生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。文化人類学、生態人類学専攻。神戸学院大学人文学部教授
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