内容説明
本書では、「理論よりも実践の姿を浮かび上がらせる」こと、仕事を始めたばかりの若いスクールカウンセラーにも参加していただくこと。それが当初からの編集方針であった。今という時代的・社会的状況の中で、学校カウンセリングを実践しつつ自らもまた成長しつつあるわれわれの姿を記述し、記録として残しておくこと、こういったことこそ大事な視点であると考えたからである。さらに、スクールカウンセラーの立場からのみならず、現場教師の側からも記述していくこと、いわば「学校カウンセリング」を「双方向」からとらえる、ということを試みた。学校カウンセリングは現場牧師とカウンセラーが連携協力して創りあげていくものだからである。
目次
プロローグ 学校カウンセリングとは
第1部 総論篇 学校におけるカウンセリング(心の教室相談員と学校;学校と地域とカウンセラーと ほか)
第2部 実践篇1・教師による学校カウンセリング(教育の場における遊戯療法;学校保健と生徒たち)
第3部 実践編2・カウンセラーによる学校カウンセリング(カウンセラーと学校―私の学校臨床;思春期危機を生きる生徒たち ほか)
第4部 実践篇3・大学におけるカウンセリング(学生相談)(学生に対する心理面接;学生相談における援助のネットワークの意味について ほか)
著者等紹介
生越達美[オゴシタツミ]
愛知学院大学心身科学部教授。名古屋大学大学院教育学研究科修士課程修了。専攻は臨床心理学、分析心理学、芸術・表現療法
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 骨董商 〈下〉