内容説明
本書は比較文化、比較宗教に興味をもつ人々を対象に、ヒンドゥー教と仏教を中心に比較の視点から説明したものである。日本では若者が既成宗教から離れ、カルトが流行する時代であるけれども、本書の読者には比較の視点から宗教の本質を理解してもらいたい。
目次
第１章 ヒンドゥー教の起源と展開（ヒンドゥー教とは何か；先住民の宗教；バラモン教；仏塔に見られるヒンドゥー教 ほか）
第２章 仏教の成立と展開（原始仏教成立の背景；仏伝；部派仏教；大乗仏教 ほか）
第３章 インド宗教論考（インドの宗教における生命の一体観；ヒンドゥー教のクリシュナ神話と仏教説話；クリシュナ神話と聖地；クリシュナ像の変貌 ほか）
著者等紹介
西尾秀生［ニシオヒデナリ］
１９４６年大阪府に生まれる。１９７０年関西学院大学文学部卒業。１９７８年大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在近畿大学助教授（専攻／インド宗教史・比較宗教）。著書に『宗教の哲学的理解』〔編著〕（昭和堂、１９９２年）、『宗教と救済』〔編著〕（ナカニシヤ出版、１９９７年）、『原始仏教と大乗仏教』〔共著〕（永田文昌堂、１９９３年）、『仏教のことば・生きる智慧』〔共著〕（主婦の友社、１９９５年）、他
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感想・レビュー
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jjm
3
インドに古来からある宗教はみなヒンドゥー教であり、ヒンドゥーと仏教はユダヤ教とキリスト教と同じように兄弟のような関係であることを始めて知った。ヒンドゥーは釈迦をヴィシュヌ神の化身として導入しているし、逆に仏教はヒンドゥーを取り込み、密教／ヒンドゥー化し過ぎたことで、仏教である必然性がなくなり衰退したとのこと。ふとヒンズースクワットはなぜこの名称かと調べたら、インド出身レスラーのスクワットを力道山が見てら装備名付けたとのこと。ヒンドゥーのヨガの一種なのだろうか。2020/08/14
nonamenowyet
1
著者の先生の講義の参考本として昔購入したもの。 講義も本の内容も淡々としていてあまり面白みは無かったが、生き物は全てプルシャという一つの生命体(？)から伸びた枝である、という古代インドの哲学は妙に印象に残った。2023/10/27
