内容説明
本書では語用論、社会言語学や心理言語学の研究成果を念頭に置いた上で、ことばに対して社会心理学的な立場からアプローチする。具体的にはことばが対人過程の中でどのように発話され理解されるか、またことばの形式的バリエーションが対人関係とどのように関わり合うかについて、さまざまな研究を紹介していく。とくに実験社会心理学の特徴を生かした、変数を統制し、また統計的技法を用いた実験、調査からの知見を重点的に扱っていく。
目次
第1章 発話が伝えること(発話と推論;発話と行為 ほか)
第2章 対人関係と言語表現(さまざまな場面要因;敬語 ほか)
第3章 対人配慮の諸相(要求表現;FTAと意図の緩和 ほか)
第4章 ことばの多様性(言語と方言;ことばと話し手の評価 ほか)