フランシス・ベーコン - 1909-1992

フランシス・ベーコン - 1909-1992

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  • サイズ A5判/ページ数 96p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784887833098

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

13
フランシス・ベイコンの絵を初めて見たときは衝撃を受けすぎて絵の前から動けなくなった。その強度は今もまだ私の神経に残っている。本書のページを開いてもその感じはよみがえる。何が良いのかまったく言語化できないところが危険だ。フラットな空間、家具、別の次元に食い込んでいるかのような歪んだ肉体。たしかポンピドゥセンターで見た「ミシェル・レリスの肖像画」は盗みだしたいほどだったが、とはいえそれが成功していっしょに暮らすことになったらきっと耐えられないだろう。気がへんになる2023/10/24

11
TASCHENの「ニュー・ベーシック・アート・シリーズ」の一冊。コンパクトで、ソフトカバーのしなやかな本だが、解説文が無駄に難解で、要領を得ないところが多い。その割に情報量が少ない(=ベーコンやその制作に纏わる客観的な事実の記述があまりにも少ない)ので、ベーコンの入門として、良い本とは言えない。 これからベーコンについて知りたい人には、青幻舎から翻訳が出ている、マーティン・ハマーが解説を書いている画集の方がオススメです。2022/02/11

misui

10
極端に変形した人体表現によって人間の内的な真実を描く画家。個人的には檻のイメージや簡素な透視図が人体の周囲に置かれているのが気になっていたのだけど、これはメインの人体をより見せるための添え物であって、特に深い意味はないらしい。たしかにこれがなければ抽象に傾きすぎてしまうかもしれない。また、内部を表現するために表層にこだわる一面も知ることができた。「ベーコンが写真に関して最も評価している点は「表層の流動性」、すなわち「事物の表層下に迫ること」ができないことである。」2014/09/06

ねこ

2
人間をむきだしの肉塊として見るその考え方がすごくいい。規定の概念からどんどん未分化なところへ戻っていく。磔・骨格のイメージで『美味しい料理の哲学』を思い出す。2017/08/18

P-man

1
どちらかと言うと近代絵画よりも印象派以前の絵画の方が好きなのだが、この画家の作品は気になったので借りてみた。 「ベーコンの絵画はまさに人間の最も奥深くに隠された感受性に訴えかける力をもっているが故に並外れて誠実で真実味があり、したがってリアルである。」とは解説の一文だが・・・なるほど、気になるわけだ。 彼の絵画はただショッキングなだけでない、言葉にしにくいが感情の奥にぶつかってくるような・・・それもあまり良くないもの・・・そんな印象を受ける。しかし解説がやや難しくて途中から絵だけを眺めて終わってしまったw2015/05/11

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