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目次
銀行家から画家へ
セザンヌと印象派
自然と響きあう調和
「林檎でパリを驚かしてやる」―静物
画家とその山―サント・ヴィクトワール山
水浴図―晩年
ポール・セザンヌ―年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tyfk
6
学校でゾラと友達(だが小説『作品』で決裂)、父親は銀行経営(最後に25,000フランの遺産)、パリに出てからのタンギー爺さんやオーヴェルのガシェ医師とか、ゴーガンやゴッホの先行世代だけど知人関係(ベルナールがインタビューしにきたりとか)がつながってる。2023/07/13
またの名
5
「怠ける口実で絵を描くなら理解できるが、画家が君の天職ならば——そして僕はいつもそう考えてきたが——君は謎だ。なんとも矛盾だらけの説明し難い人間だ。僕が君の立場なら、決断を下し、持てるものを全て賭けるんだが」とは幼時から親友だった作家ゾラの言。実利的な父の希望を裏切って美術学院が型破り過ぎると評し入試で落とした芸術家のライフコースとしては王道を進みながら、従来の遠近法に囚われない視点の複数性を絵の中に実現させるセザンヌ。それについては言い尽くされてるけど、女性画の肉感性官能性を避けてた点が本書での気づき。2023/07/19
takakomama
0
「永遠と安定」をめざしたセザンヌの信念は、同じ時代の印象派の画家達とは考え方が違いますね。絵画の説明文の文字が小さくて、読みにくかったです。2015/08/30
ロータス
0
最近セザンヌの風景画に惹かれるようになったので読んでみたのだけど、あのように平穏な画を描く彼が「激しやすく衝動的な性格」だったと知って驚いた。だが、均衡を欠いた林檎の絵やトランプに興じる男たちの絵には確かにふつふつとした野生味があるし、年を追って見ていけばセザンヌの精神の変遷も理解できる気がした。通して読んで、私が好きなのは彼の風景画と静物画で、他の絵にはそれほど惹かれないことが判明したのは面白かった。2019/10/30