著者等紹介
細江英公[ホソエエイコウ]
写真家、清里フォトアートミュージアム館長、東京工芸大学名誉教授、(社)日本写真家協会会員、(社)日本写真協会会員、日本写真芸術学会会員。1933年山形県米沢市生まれ。本名・敏廣。18歳のときに「富士フォトコンテスト学生の部」で最高賞を受賞し、写真家を志す。1952年東京写真短期大学、(現東京工芸大学)写真技術科入学。その年の秋にデモクラート美術家協会の瑛九と出会い強い影響を受ける。1954年卒業。1956年小西六ギャラリーで『東京のアメリカ娘』にて第1回個展開催
鴨居羊子[カモイヨウコ]
1925年大阪府豊中市生まれ。新聞記者を経て下着デザイナーとなる。デザイナー・画家として活躍する傍ら、文筆活動にも才能を発揮し、魅力あるエッセイを数多く残している
早坂類[ハヤサカルイ]
1959年山口県下関市生まれ。1990年度現代詩「ユリイカの新人」。第31回短歌研究新人賞次席(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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スプーン
28
早坂類の詩がすごい。絶望と虚無。実は全員泥棒だから仲良く出来るんでしょ?2023/11/29
tom
16
鴨井羊子さんが著者に贈った手作りの人形(ぬいぐるみ)13体。著者は、人形を抱えて旅に出て、写真を撮る。その写真に早坂類さん(詩人。初めて知った人)が言葉を付ける。例えばこんな言葉「呪いのダンス 祝いのダンス まとめて沈めよ 束ねて鎮めよ」言葉と写真が一体となって現れて、何かを思わせる。何を思わせるかを言葉にするのは、私にはとても無理なこと。でも、手元に置いてもいいかなと思わせる写真集。細江英公という写真家は、三島由紀夫とか会社のエライさんを撮る一方で、こんな写真も撮るのだ。なにやら不思議なものを感じる。2025/04/26
ふじみどり
15
コミカルでちょっぴり悪趣味なお人形と詩の写真絵本。人形制作、詩、写真それぞれのアーティストの6本の手により作り出された一つの世界は少々ぎくしゃくした感があり、そこがまた人形たちの不気味なリズムのようでおもしろい。表紙のむくんだ足人形の質感、作中の線路上のねじれたむくんだ足人形にとても惹き付けられる。むくんだ足ってもしかして、美?2012/05/27