内容説明
すごく辛口。でも、真実。「トム・ソーヤ」の作者による過激な発言集。深く傷つくためには敵と友人の協力が必要だ―ひとりがあなたの悪口を言い、もうひとりがそれを伝えにくる。
目次
人生について―仕事、友情、恋愛、老い、死
心について、考え方について―愛、自分の価値、勇気
人間関係について
真実、そして、嘘について
政治、宗教について
お金について
人間あるいは人間性について
わたし自身について
マーク・トゥエインの生涯
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lily603
6
★★★★+ 『ハックルベリーフィンの冒険』や『トムソーヤーの冒険』で有名なマーク・トゥエインの言葉。内容はとことんシニカル。シニカルでいながら、どこかとぼけていて、たまにふと入る人間賛歌の要素が胸を打ちます。また19世紀のアメリカ文学を代表する人だけあって、当たり前の内容を伝えるのも独自の視点からそれを切り出してみせ、さらに美しい言葉で表現しているのはさすが。 * 「幸福はスウェーデンの日没だー誰の前にもあるのに、ほとんどの人は別の方向に気をとられているうちに、見逃してしまう」2012/08/21
腹中有書
4
皮肉の効いた名言が多く、自分好みで大変楽しめました。皮肉ではないけど心を打たれた一つ。「49 心を理屈に従わせることはできない。心には心の法律があって、知性がバカにするようなことと戦っているのだから。」(41頁)2015/10/22
ピンクのヤドン@どわすれ
3
☆3【その他】世界一の毒舌家『トム・ソーヤの冒険』の著者マーク・トゥエインの150の言葉/『もし愛が欲しいのなら、頭ではなく心を使いなさい』『元気になる一番の方法は、他の誰かを元気づけてあげることだよ』『悲しみなら自分で処理できるが、喜びを存分に味わうためには、他の誰かと分かち合わなければならない』『他人から尊敬されないと私達は深く傷つくものだ。心の底では自分をそんなに尊敬していないくせに』『あなたの野心に水を差すような人からは離れた方がいい。つまらない人ほど、そういうことをしたがる』2022/06/06
kiki
3
ことあるごとにふとめくってしまう本です。この人の言葉が心に入りやすいのは、哀しみや皮肉の中に必ずユーモアの味付けがなされているからかなぁと思います。 最近読んだ中では、あなたが間違っているときに賛成してくれるのが友達(意訳)、という言葉が身に沁みました。2017/08/22
イカ男
2
箴言の塊のような本です。気に入った言葉をたくさん見つけました。中でも一番のお気に入りは「正しい人間になりなさい。そうすれば孤独になれる。」です。「銀行家とは、日が照っているときに傘を貸して、雨が降り出すと返してくれというような人間だ。」よく耳にする言葉ですが、これってマーク・トゥエイン氏の言葉なんですね。2012/03/19