蒲団と達磨

蒲団と達磨

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  • サイズ A5判/ページ数 87p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784887521643
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C2004

内容説明

わけあり気味な夫妻の寝室を舞台に、小津映画さながら描かれてゆく、事件をはらんだ日常。日本の伝統的「写生劇」を進化させた不条理劇。第三十三回岸田国士戯曲賞受賞作品。

著者等紹介

岩松了[イワマツリョウ]
1952年、長崎生まれ。71‐73年、劇団・自由劇場に在籍。74年、東京外国語大学ロシア語学科中退。78年に柄本明らと劇団・東京乾電池を結成し、86年の『お茶と説教』で劇作開始。89年、本作で第三十三回岸田国士戯曲賞受賞。92年よりフリー。劇作家、演出家、俳優。94年、『鳩を飼う姉妹』『こわれゆく男』で第二十八回紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。98年には竹中直人監督の映画『東京日和』で第二十一回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。同年、『テレビ・デイズ』で第四十九回読売文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

T. Tokunaga

1
ベケット、オズボーン、イヨネスコ、あとチェーホフが器用にまとめてある印象。ただし、人物に興味がもてなかったわたしは物凄い速さで読了。ありがとうございました。2022/08/18

あなた

1
私達はもちろんシェイクスピアを生きているわけでもなければベケットを生きているわけでもない。友人と別れ際に改札口で立ち話をする。あの人とあの人は不仲だとか、レポート出し終わったとか。それが私達のドラマである。ゴドーも待ってないし、森も動かない。岩松はそこのところをよく理解しながら、「そこのところ」を「そこのところ」として描いていく。実はそれはけっこう「不気味」な作業なのである。なぜなら演じられる「そこのところ」というのは演じることなしに今まで行われてきた非=歴史的なものだったからである。(コメに続く2010/07/25

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