出版社内容情報
農場に住むねずみのフリスビー一家は引っ越さなければ家が壊されると知り、助けを求めてニムのねずみの元へ。文明をもつねずみの光と影。
およそ11~12才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
36
野ねずみのフリスビーおばさん一家は、もう春の種まきが始まるから畑の畔の住処から引っ越さなくてはならないのに、末っ子のティモシーが病気で動かせない!困ったおばさんはフクロウの助言で家ねずみたちに逢いに行くことに。その家ねずみたちは只者ではなかった!ほのぼの童話かと思ったら、なんとSFでした!!2023/06/19
莉庭Reethi
13
★★★物語の雰囲気であったり、言葉のワーディングなど、原文を忠実に再現できており、翻訳のあり方の理想の形になっていると思います。1972年度ニューベリー賞受賞作品。2015/12/06
光
6
ニムの家ねずみのニムの意味を知った時は、驚きました。小学校高学年くらいのお子さんにおすすめしたい作品。いろいろ考えさせられました。奥が深い作品。1972年度ニューベリー賞受賞。2015/11/28
ありんこ
5
ほんわかした表紙とタイトルからは想像がつかないような話でした。1970年代に書かれた本なのに、今読んでも全然古くない、考えさせられる内容です。ご主人が亡くなったというのに、行動力があり、賢いお母さんで素敵です。他のキャラクターも生き生きと描かれています。2019/02/04
nightbird
4
動物実験に使われて知能が上がったスーパーラットたちと優しい未亡人のシングルマザー野ねずみとの交流譚を通して文明とテクノロジーが持つ光と影を描く。かわいらしい動物ファンタジーでもあるけど、ややSFテイストだしテーマや設定も意外と重かったりして不思議な味。きれいに終わってはいるけど、ラストで誰が死んだのかが謎のままになっていたり、電気屋で死んだラットの数も曖昧になっていたりするなど、続編につなげるための伏線と思われるものも残してある。作者はこの作品の後すぐ亡くなってるけど、ほんとはまだ書くつもりだったんだろう2021/09/18