内容説明
10歳のリチャード・タイラーにとって、本というものはあまりおもしろいものではなかった。リチャードにいわせれば、自分がおそれている水銀中毒や、地震や、そのほかのさまざまなこととは、本はなんの関係もなかったから。ところが、本の守護者にして書かれし言葉の守り手であるページマスターに出会ったことにより、すべてが変わる。なんと、リチャードは、生命をふきこまれた名作物語の世界へと送りこまれてしまうのだ。アドベンチャー、ホラー、そしてファンタジー。3人の、いや3冊の、生命を与えられた奇妙な本たちを仲間に加え、リチャードは自分の恐怖心と戦い、心の奥深くにかくされていた勇気を発見していく。ページマスターの「迷ったら本を開け」という忠告を頼りに、リチャードが学んだものは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ののはな
10
図書館。極度の怖がりリチャードがふとしたきっかけで図書館に紛れ込み「ページマスター」に出会って書物に描かれた冒険の旅に誘われていく…。ページマスターは白髪の老人の姿をしている、本の番人にして書かれし言葉の守護者。冒険の旅も当然ながら古典作品をなぞっている。絵柄は神秘的でダイナミック。1冊読みきりなので長いファンタジーが読めなくても簡潔なのがいい。小6の息子太鼓判。2012/04/26
9u0tat10n
1
お伽話は、ドラゴンの存在を教えるものではない。そんな事、子供達は知っている。ドラゴンを殺す事が出来ると、お伽話は教えるのだ。 ── ギルバート・キース・チェスタトン2025/09/17
tatte
0
図書館。2012/05/12




