内容説明
10歳のリチャード・タイラーにとって、本というものはあまりおもしろいものではなかった。リチャードにいわせれば、自分がおそれている水銀中毒や、地震や、そのほかのさまざまなこととは、本はなんの関係もなかったから。ところが、本の守護者にして書かれし言葉の守り手であるページマスターに出会ったことにより、すべてが変わる。なんと、リチャードは、生命をふきこまれた名作物語の世界へと送りこまれてしまうのだ。アドベンチャー、ホラー、そしてファンタジー。3人の、いや3冊の、生命を与えられた奇妙な本たちを仲間に加え、リチャードは自分の恐怖心と戦い、心の奥深くにかくされていた勇気を発見していく。ページマスターの「迷ったら本を開け」という忠告を頼りに、リチャードが学んだものは。