出版社内容情報
お母さんと小さな女の子が散歩に出かけました。黄色い花、空を飛ぶ鳥、美しい鐘の音…。女の子の目線に導かれながら、なんとも言えないすてきな時間を過ごしていきます。
およそ3~4才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
55
たぶん小さな女の子が自分で歩く初めての散歩。自宅がある住宅地から通りまでの12歩。一歩歩く度に立ち止まって何かを見つける女の子。通りまで行って帰る間に女の子が見たたくさんのもの。大人にとってはたいしたものでなくても、小さな女の子にとっては驚きのものたち。女の子のかわいい視線と、おかあさんのやさしい寄り添い方が、なんともすてきな絵本。2022/01/31
chiaki
40
読友さんにご紹介いただいたシャーロット・ゾロトウの1冊。絵は大好きな『めうしのジャスミン』や『がちょうのペチューニア』を書かれたロジャー・デュボアザン♡どのページもカラフルで心地よい風を感じるような爽やかさ。ある春の日の朝、手をつないでお散歩する女の子とお母さん。女の子は、いっぽ、にほ…と歩く度に「みて!」と何かを発見しては立ち止まります。女の子が指し示す指の先に、きちんと目線を落とすお母さんの対応にわが子への愛を感じます♡ラストのなんて微笑ましい!お母さんのわが子への溢れんばかりの感謝と愛情が沁みます!2021/02/10
鴨ミール
35
色合いが素敵。中古で買った。家からお母さんと娘が散歩に出て、帰ってくるだけの話。繰り返しといえば繰り返しなのかな? タイパ重視の風潮で、絵本の繰り返しさえ嫌いだと言う人がいる。それはとても悲しい。繰り返しには必ず意味があるもの。せめて、子どものうちだけは、この絵本のなかの親子のように、ほんの小さなことに目を留め、その瞬間を分かち合う幸せを味わってほしいと心から思う。2024/03/12
shoko
13
子どもには、目に映るもの何もかもが新鮮で興味深い。母と娘のお散歩で見つけた身の回りのちょっと特別な瞬間を描いた、幸福な一冊。絵の雰囲気もレトロで美しい。癒されました…2023/03/29
kiki
6
《娘の本棚》小さな子のお散歩は、大人が見逃してしまうような事を大事な今世紀最大の発見のように子供は教えてくれる。そして、あった場所に置いてきてほしい石を持ち帰る…。娘がこの本を、寝る前の読み聞かせに選び始めたのは、結構大きくなってから。かわいいね、などと、もうこの子の目線よりは高くなっていたからか、見守るような目線で話を聞いていた。でも、大きくなったからか「お母さん、たいへんだねー」とも言っていた。でも、子供と一緒じゃないと見れない世界というのも確かにあるんだよね。挿絵がカラフルでオシャレ。目でも楽しい。2020/07/14