出版社内容情報
9ひきのきょうだいの中で、最後に産まれた子犬は、お母さんのおっぱいを飲めたのも、
目があいたのも、おうちの犬小屋へ入るのも「さいごのこいぬ」。
ある日、飼い主が「子犬売ります」と看板を出します。「さいごのこいぬ」はまた、最後になるのでは・・と心配です。
買いに来た人達に「ぼくを選んで!」と必死でアピールしますが、逆効果。やっぱり最後まで残ってしまいます。
けれど最後に男の子に抱かれます。男の子はこう言います。
「ねぇ、しってる?きみは、ぼくの さいしょのこいぬ だってこと」
最後のページで微笑み合う子犬と男の子。そしてこの言葉に、幸せな気持ちになります。
子どもも大人も、時に、自分は「さいごのこいぬ」と感じることがあるのではないでしょうか?
それでも、この子犬のように自分を投げださないでいれば、いつかきっと「さいしょのこいぬ」と
言ってくれる人が現れるはずですね。 (企画広報課 N・S)
およそ5~6才から